人生の中で、どうしても切っても切り離せないのが「生活とお金」の問題です。けれど、精神的な豊かさや美しい生き方を求めれば求めるほど、「お金にこだわることはいけないこと」のように思ってしまいがちです。
でも、お金がある=お金を稼げるということは、実際には「自分の存在に誇りを持っている」「自分の能力を最大限活かしている」という、素晴らしい自尊心がある生き方をすることなのです。精神的にも金銭的にも豊かになる生き方をすることが、自分の命への敬意でもあるんです。
今回は、こうして自分の才能を活かしながら、来年に向けて豊かさを100%受け取るための3つのマインドルールについて、お伝えしていきたいと思います。
自分を高めることに時間を割くじつは、仕事ができてよく気がつく感受性の高い人ほど、能力が高いために周囲からさらに仕事を頼まれたり、できない人のフォローに入ったり、犠牲になりがちです。
しかし、こうした状態では「できるからこそ伸びる」のではなく、「できるからこそ足を引っぱられる」苦しみが生まれます。こんな時ほど、「下を底上げする」ことではなく、「自分が上に行く」ことを意識し、犠牲になる時間よりも、自分を高めることに時間を割きましょう。
たとえば、できない人のフォローや肩代わりを断ってその時間を勉強に充てる、新しいプロジェクトを自分から提案してみる......などです。
フォロー癖がある人は、問題がある人、できない人の苦しみを肩代わりしがちですが、その癖自体が犠牲の人生になってしまいます。補うことよりも生み出す、自分主体の生き方をできる人ほど評価され、それが結果的に豊かさにつながっていくのです。
自分の価値に見合った環境に身を置く次に大切なことは「自分(と自分の能力)が尊重される場所に身を置く」ということ。
たとえば、能力や技術があっても、その能力を利用してやろう、と不当に考える人もいるのが現実です。「頑張っているのにお給料が上がらない」「頑張っても仕事ばかり増える」という場合は、能力があるからこそ、いいように使われてしまっているのかもしれません。
こうした時には、自分の能力を自己承認しながら「もっと自分の能力を認めてくれる環境に移ろう」と決断することが大切です。同じ能力でもっと良い条件の職場や、もっと尊重してくれる勤務体系、環境のいいオフィス、金銭面......などしっかりと見直します。
最初から不当に扱われる環境では、豊かさは決して生まれません。誇りを持って選び直すということも、大切なことなのです。
苦手なことを克服しないと決めるそして、多くの人が見落としがちなのが「苦手意識を克服しなくていい」ということ。
人と話すのが苦手なのに営業を頑張っている、コツコツした作業が苦手なのに事務作業をしている......など、「仕事なのだから、苦手なことも続けなければならない」と思い込んでいる人が非常に多いんです。しかし実際には、苦手なことはせずに自分が得意なことをしたほうが、誇りを持って仕事をでき、評価も豊かさも手に入ります。
たとえば、体力はないけれど事務作業は好きだという人は、会社を辞めて在宅で仕事をするようになってからどんどん元気になり、金銭的にも恵まれるようになりました。もともと女性の幸せのために働きたいと思っていた女性が、大手企業の事務を辞め女性向けサービスの営業職になったところ、たちまち出世してお給料も数倍になったというケースもあります。
「こうしなければならない」という考えを1度取り払い、「自分は何が好きで何をして生きていたい?」と問えたからこそ、豊かさが手に入ったのです。
良い人であること、我慢して耐えること、苦手なことを克服すること......。これらは一見美徳のように思えますが、じつは犠牲を生み出していることもあるのです。
生き方の癖を見直すことで豊かさも手に入れることができます。来年こそ、そんな素晴らしい1年にしてあげてくださいね。
image via Shutterstock
コメント
コメントを書く