今回は、身近な人からも、コーディネートサービスでお会いするお客様からもリクエストが多い、ちょっとしたときのきちんと服。大げさになりすぎず、甘すぎず辛すぎず、カジュアル派の人にも難なく馴染むフォーマルスタイルについてお話ししていきます。
ちょうどいいのは、ボックスワンピース持っておきたいのは、膝が隠れる丈のボートネック「ボックスワンピース」。薄手のウールや、ジョーゼットなど、軽やかな素材のものであれば、なお良しです。色は、ベーシックな、黒、グレー、ネイビーなどがいいでしょうか。
ボックスワンピースは、シルエットがまっすぐなので、いわゆるふわっとした女性らしさは控えめ。ウエストの絞りがないので、かっこ良くなりすぎることもありません。普段パンツが多い人や、甘さのあるスタイルが苦手な人にも、抵抗が少ないアイテムです。
目指したいイメージに合わせて、自分に合う形やシルエットを探してみてください。
なりたいイメージに合わせて選ぶ形・肩幅ぴったり、セットインスリーブのもの
→ きちんと感アップ
・肩が落ちている、ドロップショルダーのもの
→ おしゃれ度アップ
・真っ直ぐ落ちるシルエットのもの
→ ベーシックにピリッと
・丸みのあるコクーンシルエットのもの
→ 少しやわらかく、こなれた雰囲気に
何故、ボートネックなの?首周りの小物の選びやすさ、使いやすさを考えると、ボートネックがおすすめです。
Vネックのタイプも多く出ていますが、華やかさのあるネックレスとVネックは、相性良くまとめるのに苦労することも。ネックレスの丸みを、Vの下に持ってくるのか、上に持ってくるのか、それとも重ねてしまうのか......。ペンダントタイプのものも、チェーンで作られるVと、ネックラインのVのバランスが難しく、合わせられるものが限られてきてしまいます。スカーフも同じく、Vに合わせて、絶妙な計算が必要になりますよね。
それでも、わたしはVネックがいい! というのであれば、華やかさはピアスやイヤリングで取り入れるのが良さそうです。
きちんと見える足元、成功パターン足元は、「タイツ+ヒールパンプス」「ショートソックス+ヒールパンプス」。オックスフォードシューズで、マニッシュに仕上げるのもいいかもしれません。ベーシックな色のワンピースを選んでおけば、着ていくシュチュエーションに合わせて、タイツやソックス、シューズの色で、雰囲気を変えることもできます。
たとえば、チャコールグレーのワンピースの場合、
TPOに合わせて足元で変化をつける・お子さんの七五三のお祝い、会食など、よりきちんと見せたいときは
→ チャコールグレーのタイツ×黒パンプス
・結婚式の二次会なら
→ 黒のショートソックス×マスタードのパンプス など
足元を変えるだけでも、雰囲気は大きく変わります。
普段使いできるをポイントにしないボックスワンピースは、スニーカーやローファーとも相性が良く、普段着としても活躍させることができるアイテムです。
ですが、最初から普段使いできることも考えアイテムを選ぶと、両方が中途半端になってしまう可能性も大。まずは、あくまでもフォーマルはフォーマルとして、アイテムを選びコーディネートすることをおすすめします。その方が、素敵なアイテムとの出会いもきっと多くなりますよ。
イラスト/米山夏子
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