新幹線で東京から約2時間。あっという間においしいものの宝庫、新潟に到着します。新潟は夏には栄養たっぷりのお野菜や果実が、冬には脂ののった魚が大量に水揚げされるなど一年を通して、旬の「食」が楽しめる場所。
特にこれからのシーズンは、穀倉地帯は収穫のときを迎え、その"うまみ"はさらにパワーアップ! そんな新潟に行かないわけにはいかないと、今回実際にお腹を空かせて、実りの秋をたっぷりと感じられる旅に行ってきました。
豊かな香りに包まれながら酒蔵を見学まず最初に向かったのが新潟駅から徒歩15分、江戸・明治・大正時代の蔵が並ぶ「沼垂 醸す地区(ぬったり かもすちく)」。こちらは、発酵・醸造の街として知られていてお酒、味噌、麹などを製造している蔵を巡ることができます。
今回は実際に酒造会社「今代司酒造」の酒蔵を訪れたのですが、こちらは醸造アルコールの添加や副原料の使用を一切行わない、全国的にも珍しい全量純米づくりの酒蔵で「管名岳」の天然水を仕込み水に使っています。
明治時代に建てられた趣ある蔵は、映画の舞台にも使用されたほど。この蔵の中で、豊かな香りに包まれながらお酒造りの工程を間近で見ることができます。
見学が無料だったり、蔵見学のあとはお酒のテイスティングができたり、一時間おきに蔵人さんが案内してくれたりと、至れり尽くせりな見学ツアーでした。朝9時から開催されており、所要時間も約30〜40分ほど。ひとりからの見学が可能なので、スケジュールに組み込みやすいのが嬉しい!
モダンな蔵で味噌作りを学ぶ酒蔵から歩いてすぐ近くにあるのが、明治38年創業の「峰村醸造」。こちらでは峰村醸造の歴史や、身近だけどなかなか知る機会のない味噌の製造方法を同じく無料で学ぶことができます。味噌仕込みも体験でき、旅行後に仕込んだ味噌を自宅で保管、発酵させる楽しみも作ることができます。
土蔵を活かした直売店では越後味噌や漬物はもちろんのこと、旨味を引き出した出汁や酢、それらを使用したおかず味噌や柚子胡椒など様々な調味料も販売されていて、自分用やお土産に購入するのにもぴったり。
学んでから食べると味にも深みが増して、ちょっとした味噌通になれた気分です。
この「沼垂 醸す地区」のデザインは、土蔵をリノベーションしたモダンなものになっています。歴史を感じながらもアクセスしやすいのが◎ 日本酒や味噌に詳しくなくてもエンタメ感覚で楽しめました。
田園風景の真ん中でいただきます見学と発酵食品を購入した後に、新潟駅よりJR越後線を乗り継いで向かったのは、新潟市の西蒲区。目的は5月にオープンしたばかりの「そら野テラス」です。名前の通り「そら」と「野」を感じる場所となっています。
こちらのスポットでは、採れたての収穫物と出会える農産物直売所、作りたてのおにぎり・お惣菜を持ち帰ることができるテイクアウトコーナーがあるほか、いちご狩りや田植え、稲刈り体験などを楽しむこともできます。
なかでもイチオシは、旬の地元野菜を活かしたお料理やお菓子を味わえるカフェ厨房「TONERIKO(トネリコ)」。この日は、「新潟県産豚と夏野菜いっぱいのピリ辛炒め」と、米粉を使った「窯焼きピザ」をいただきました。
東京で食べる野菜とは味が違う! ごはんがどんどん進む! と、育ち盛りのようにモリモリ。目の前に広がる田園風景がさらに食欲をそそり、おいしさも倍増でした。
あんなにもたくさん食べたのに、デリでは注文を受けてから作ってもらえるおにぎりや、そら野テラス産の果実のソフトクリームに惹かれ、マルシェでは旬の新鮮野菜や果物を購入。カバンのなかには、新潟のおいしいものがどんどん追加されていきました。
おいしいものいっぱいの新潟旅行。後編では、ワイナリー巡りをレポートします。
[新潟県観光協会]
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