「あの人はできるのになんでわたしはできないんだろう」「なんで余計なこと言っちゃうのかなぁ、わたしってダメだ」「落ち込んでる自分がイヤだ」など、ふしぶしで自分にネガティブな言葉を投げかけるのがクセになっている場合、ちょっと立ち止まって問いかけてみてほしいです。
その言葉、友人にも言える?もし、何かに失敗したのが自分でなく友人だった場合。自分につぶやく言葉を、同じように友人に投げかけることができるでしょうか。何かに失敗した友人に「なんでそんなこともできないの?」と言ったり、気分が下がっている友人に「暗くてイヤなんだけど」なんて言うとか。そんなこと言わないはず。
他人に言ったらおそらく嫌われてしまうであろう「いじわるな言葉」。でも、そんな言葉を自分自身には無意識に投げかけていたりします。考えてみると不思議なものです。自分が自分にどれだけいじわるしているのか、客観的にのぞくことができたらどんな風に見えるのかな、なんて考えちゃいます。
がんばりを一番分かっているのは自分自身大切な友人や家族が何かに失敗して落ち込んでいるとき、「今回は失敗しちゃったけど、次はきっとうまくいくよ!」と言ってあげたくなります。できなかった部分よりもうまくできた部分にスポットライトを当てて励ましてあげたくなります。そんな思いやりをつねに自分にも向けてみたらー。きっと自分との関係がよくなって、自分のことをもっと好きになれるのでは。
自分のがんばりを一番よく分かっているのは自分自身。わざと失敗したのではないし、本当はもっといろんなことをうまくやりたいし、できればいつも笑顔でいたいし。そんな自分の想いを誰よりも一番よく分かっているのは自分自身です。
反省する必要はあっても、最後にはそれを引きずらない言葉をかけてあげることはとても大切です。自分に「やっぱりダメねぇ」とつぶやくのではなく、「そんなときもあるよね!」「大丈夫だよ!次はちゃんとできるから!」と言ってあげること。すると、その経験をストレスや失敗への恐怖心としてではなく、ひとつの経験、チャレンジとして記憶することができるので、結果的には失敗からも前向きになっていくことができます。
自分との関係は一生モノ人の気持ちを思いやることはできるのに、自分のこころはあまり気づかわない生き方。調和を気にする日本人は、特にこの傾向が強いように思います。でもじつは、人生でいちばん長い付き合いになるのは自分自身。自分自身との関係が他の誰との関係よりも一番重要であるべきなのです。
自分をもっと好きになれるように、いじわるな言葉をかけるのをやめて、愛情をもって接していきたいもの。短いようでも長い人生。自分自身との関係からは、決して逃げることはできないわけで。自分自身を親友のように扱うことができれば、人生という旅も、より明るく充実したものになりそうです。
Photo by PIXTA
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