足を組むと血流が悪くなる?
よく言われることは、片足に負担をかけることで血流やリンパの流れに不具合が生じ、血圧をあげてしまうのがいけないということ。足にしびれをきたし、ひどくなると静脈瘤になるとも聞きます。しかしそういった弊害は、全てが真実ではないよう。
医療リサーチの専門誌『CNR』の見解では、足を組み直すことで血管はまた元にもどるため、それ自体の負担は大したものではないとのこと。あまり長く足組みをしないこと、長くとも15~20分ごとに足のストレッチをすることで負担を和らげることができるようです。
また『Medical Daily』で、専門家のジョン・モドラル博士は、静脈瘤に限っては遺伝によるものが多く、また体重の増加、妊娠・出産経験など様々なファクターがあることから、足を組むことで静脈瘤になるとは言い切れないと述べています。
姿勢を変えれば気持ちも変わる
それよりも心配なのは姿勢のゆがみ。骨盤だけでなく背骨に大きな負担をかけることで、例えば筋肉や骨の正常な機能に悪影響を与えるだけでなく、どうやら精神的にも何らかしらの影響を与えているようなのです。
『Medical Daily』によれば、足を組まずに姿勢よく座ることは、集中力を高める効果があるのだそう。それが学習意欲へとつながるのか、足を組まずに座ると知力が増すとの報告も挙がっています。さらに、正しく座り続けることで心臓病や糖尿病などの回避にも役立つのだとか。そして何より、体をまっすぐと開くことで肺機能も上がり、呼吸が体の隅々にまでいきわたる。気持ちがポジティブでおだやかになることはいうまでもありません。
多くの人の「クセ」にもなっている足組み。足を組むことが決して悪いことではありませんが、美しく座ることで気持ちも明るくなることを意識し、今日から少しずつクセ改善ができたらいいなと思います。
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