本当においしい辛さを求める人や、世界各地の料理に興味がある人。スパイス料理の新定番として「マラッシュ・ペッパー」をどうぞ。

見た目の鮮やかさを裏切るフルーティーな香り

トルコでは生活に溶け込むスパイス、マラッシュ・ペッパー。英語では「Maras pepper」や「Marash pepper」とも綴ります。海外を多く旅する人、特に中東料理などに詳しい人の間ではよく使われるチリ・ペッパーで、なじみ深いスパイスとして有名です。

使い方としては、オリーブオイルとレモンの搾り汁にこのマラッシュ・ペッパーを混ぜてサラダ・ドレッシングにしたり、ラムやチキンなどの肉類とマリネしたりします。でも実は、ピラフ野菜パスタなどそのまま混ぜずに何にでも使えるオール・ラウンダー。調理の下ごしらえにも適していて、例えば魚にも調理前にそのままパウダーをパラパラ振りかけるだけで臭みも消え、さっぱりいただけます。また、完成したディッシュやデザートにも最後ひとつまみかけると、料理に深みが増して香ばしくなります。

Aydin Odyakmazさん(@aydinodyakmaz)が投稿した写真 - 2015 10月 16 5:21午後 PDT

ペッパー通は「ゆでたまごにひとつまみ」

非常に鮮やかなマラッシュ・ペッパーの紅色。その赤い色は見るだけで食欲をそそり、疲れのたまりやすい夏の終わりにもぴったりといった感じです。ピリリとはしますが味のわからなくなるような激辛ではなく、料理の味を引き立てるようなおいしい辛さ。特徴的なその香りはとにかくとってもフルーティーで、なかにはまるでバナナ・ペッパーのようにほんのり甘いものも存在します。そしてファンの間でひそかに言われているのが「ゆでたまごに軽くつけて食べるのが通」なのだとか。朝食にも昼にも、そしてお夕飯にもいろんなお料理に活躍しそうですね。

Lisa Jackson / Good on Paperさん(@good_on_paper)が投稿した写真 - 2015 9月 15 12:41午後 PDT

かつてはシリア北部のアレッポ産原産が最高級のものとして有名だったそうですが、紛争の影響により、現在流通するのはトルコ産のものがほとんど。日光で乾燥させて挽いてはあるものの、エッセンスオイルが多く含まれているため、ほんのりしっとりとしたフレーク状になっています。冷蔵庫保管もできるので、少しずつ使えば長持ちします。「本当においしいチリ」を探している人は、一度試してみてはいかがでしょうか。

photo by Thinkstock/Getty Images

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