安くてどこにでも売っている使い捨て傘の登場は、雨が降ったときの心配と、傘を携帯する手間を省きました。その裏で、傘は1日約14万本以上のペースで廃棄されているのだそう。

捨ててしまうのには理由がある

そうは言っても、「使い捨て用の傘を持つのはやめましょう」と訴えるのは、すこし乱暴な気がします。捨て傘を減らすには、「捨てたくない傘」の登場が必要だからです。

傘に関する調査をおこなった株式会社ウェザーニューズのデータに、興味深い結果がでています。傘を購入するときに最も重要視する点は10代~60代以上の全世代で「丈夫さ」が1位になっているにも関わらず、約85%の人に傘が壊れた経験があり、そのうち55%が強風によるものだと回答しています。(調査期間2016年7月29日~31日 10代以上の男女述べ23,000人)

捨ててしまう原因が捨てたくない傘を生み出した

「少々の強風にはビクともしない。しかも人が振り返るようなクールなデザイン。そんな傘なら、捨てないのではないだろうか」。その思いを形にしたニュージーランド発「BLUNT(ブラント)」の傘が、同じ考えを持つ日本の傘メーカー「株式会社サエラ」との販売代理店契約により、日本で本格的に販売を開始します。

BLUNTは、捨て傘のイメージがすくないニュージーランドのブランドですが、デザインを手がけているMr.Greig Brebner ( グレイグ・ブレブナー ) さんがニューヨークを訪れた際、通りに捨てられていた複数の傘を見て、デザインの力でこの現状を変えたいと思い、デザインに着手したといいます。

強風を優雅に受け流すスマートさがクセに

BLUNTの特徴は大きく5つあります。

・風速20メートルまでの風を優雅に交わす生地断面の曲線

・露先(生地を支えている骨の先端)に仕込まれたスプリング機能でテンションを一定に

・露先を生地の内側に入れることで目に入るなどのトラブルを回避

・広げると大きいのに見た目よりも軽い

・さしたくなるスタイリッシュなデザイン

BLUNTは以前にも日本で販売されたことがあり、すでに所有している人がすくなからずいます。その誰もが、「強風になればなるほど傘が軽く感じ、傘は風を受け流し、まわりで傘をさしている人とは別の次元にいるよう」と口をそろえます。今回の日本販売向け新商品は、すでに使っている日本人から出た要望をもとに、軽さと持ち運びやすさをグレードアップしたそう。

先に手にした私は、もはや使い捨て傘とは無縁。いつも持ち歩いて、はやく強風が来ないかワクワクしているなんて、まわりの人には内緒です。

サエラショップ,BLUNT,ウェザーニューズ

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