相手の話を聞くときも同じで、例えば上司が「〇〇を明日までに仕上げてほしい」とあなたに伝えたとします。
現象は「上司が〇〇を明日までに仕上げてほしいと言った」なのですが、その上司の言葉を聞いたときに、「そんなのむり!」「時間がない!」「一方的だ!」などの考えがわき起こってきます。そうすると、現象がねじ曲げられて「自分勝手な上司が、無理難題を押し付けた」というような認識になったりします。
では、マインドフルにこれを受け止めるとどうなるかというと
「〇〇を明日までに仕上げてほしい」と上司が言うのを聞いた→
「そんなの無理」「一方的すぎる」などの考えが浮かんできたぞ→
イライラや怒りの感情があるな→
相談しながら物事を進めたいし、休息もとりたい......
というように、自分に起きていることを認識するプロセスになります。
「自分勝手で無理難題を押し付けた」上司は自分の思考が作り上げたものでしかありません。そんな上司を勝手に作り上げて、あんな上司は間違っている! と憤慨してストレスをためていくわけです。実存するのは「〇〇を明日までに仕上げてほしいと言った」上司です。そして、その言葉に自分の心や思考が反応したにすぎません。
あるがまま、そのままを見ていくと、人間関係のストレスは、他の誰かのせいではなく、自分自身が生み出していることに気づきます。人との付き合いは、マインドフルネスを深めるとてもいい練習になります。
今日の1枚:
久しぶりに花火をしました。やっぱり最後は線香花火。最後まで燃え尽きる場合もあれば、途中で落ちてしまう場合もあります。線香花火の良さってそこにあると思います。最後まで必ず燃え尽きる線香花火、なんておもしろくないですよね。
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