先日も、たまたま夕飯を食べに行ったアメリカンヴィレッジ近く。「ん?いつもと違う」と思ったら花火大会でした。浴衣娘さんたちや家族連れ、アメリカ人、アジアからの観光客......。人がたくさん! そのうち西の空から大輪の花火がドカーンドカーンと始まって、夏休みのオープニングセレモニーのようでした。
さて、アメリカンヴィレッジです。まるでディズニーランドのセットような作り込んだ世界。ふらっと行くだけでちょっとした旅行気分を味わえます。
息子の憧れのスケーターがいるスケボーショップ、気の利いたワイン屋さんは美味しいジュースもたくさんストック。(ここには珍しい県産チーズもありますよ)ポートランドセンス(?)なこだわりのコーヒーショップ、ジャマイカンカフェ、DJがいるシガーバー、バンコクの屋台のようなタイ料理屋、掘り出し物があるかもな古着屋......。迷路のような路地に小さなお店がギュギュッと並んでいます。沖縄に来たら、そんなアメビレをぷらぷらするのも面白いかも。
さて、そんな賑やかなリゾートはこの島のたくさんある顔のうちの一面に過ぎません。那覇に行ったらビジネス街があり、はたまた首里城がある。原生林、エメラルドの海、さとうきび畑、そして戦争の傷跡と米軍基地。
多面体な島を一言で説明することは難しく、そして住んでいるとなおのこと。友人や知人、新聞などを介していろいろな事象に触れます。沖縄の風習や文化、人々の気質、沖縄各地の名産品。楽しいことも美味しいことも、哀しいこともイラっとすることも、そこに人が住んでいれば何かと問題が起こるのが常。それらと向き合うこと、対抗(カウンター)にある物事をよーく考える。だってみんな同じ方向を向いていたら立ち止まることもないでしょうから。
なので私はこの島に移住して、それも「東村高江」に5年住んでいたということを、とてつもなく真摯に受け止めています。
熊本の友人が新れんこんを届けてくれました。震災のとき、SNSで「長靴が欲しい」という投稿を見て我が家の長靴を見繕って送ったのですが(お古ですが)、そのときの長靴が新れんこんになって帰ってきました。それもたくさん! そのれんこんを使ってレンコンボールを作り、おむすびと一緒に高江に差し入れしました。「唐揚げ?と思ったらレンコンだった~~~」とびっくりした方もいらしたとか。
そんな気持ちのリレーに励まされる今日この頃なのでした。
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