南イタリアのベストシーズン、夏がやってきました! イタリアには梅雨がなく、ここレッジョ・カラブリアでは6月下旬から真夏の日差しです。アフリカからの暑い南風「シロッコ」が届くこの季節は、ヤシの木やサボテン、ハイビスカス、ブーゲンビリアといった南国植物がいっそう力強く、色鮮やかな花を咲かせています。 

ほぼ毎日カンカン照りで、子どもたちはもちろん大人も仕事の合間(昼休みが3~4時間あります)や週末に海へ飛んで行って、泳いだり肌を灼いたりして楽しんでいます。夏はしっかり遊んで満喫するのが南イタリア人の流儀。仕事もそこそこに、昼はビーチやプールでまぶしい太陽と水遊び、夜はひんやりした海風にあたって遅くまでお酒やおしゃべりにダンスと、夏を存分に味わいます。まさに夏休みという感じです。

暑い日は冷たいものだけ口に入れたい

ぐっと涼しくなる夜はともかく、日中は気温が30℃以上になる日もしばしばで、日本と同じように夏は食欲が減退しがち。そんな時に誰からともなくリクエストが出るのがインサラータ・ディ・パスタ。つまり、冷たいパスタサラダです。あっさり味で食べやすく、しかも作るのも簡単。そうめんやざるそばのような存在です。考えることはどこでも同じですね。

うちでは畑で採りたてのトマトとバジリコ、モッツァレッラチーズでカプリ風(カプレーゼ)にします。自家製野菜は栄養たっぷりで味も濃くておいしく、強い香りも食をそそります。ここにツナ、オリーブの実、パプリカを加えれば、もっと食べごたえのある地中海風になりますよ。

カプリ風パスタサラダ(4人分)

【材料】

ペンネ 320~400g

トマト 6~8個(小さめで味の濃い品種がおすすめ)

モッツァレッラチーズ 200g

バジリコの葉(フレッシュ) 15~20枚

オレガノ(乾燥) 適量

塩 適量

黒コショウ 適量

エクストラヴァージンオリーブオイル 適量

【作り方】

1. 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、(いつもより少しだけ多めに)塩を入れてペンネを茹でる。あとで冷やすので、アルデンテよりもやわらかく茹であげる方が食べやすいと思います。

2. トマトとモッツァレッラチーズを食べやすい大きさ(2~3㎝)に切る。

3. 大きめのボウルに2を入れ、手でちぎったバジリコの葉、オレガノ、塩、黒コショウ、エクストラヴァージンオリーブオイルを加えて混ぜ合わせる。

4. 茹で上がったペンネを3に加え、よく混ぜ合わせ、冷蔵庫でしっかり冷やしてできあがり。

わが家ではいつもペンネで作りますが、ちょうちょの形のファルファッレやバネのようなフジッリなど、お好みのショートパスタで試してみてください。

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