自己の存在理由と向き合う
マラソン・ファンならきっと一度はチャレンジしてみたい夢。それはたとえば「ホノルル・マラソン」や「ニューヨーク・マラソン」、「ボストン・マラソン」かもしれません。そんな伝統に負けず劣らずにマニアの間で人気なのが、ブラジルで開催される「ジャングル・マラソン」なんです。
かなりエキゾチックで、その名のとおり深いジャングル緑をかきわけ、沼地の中で重い足を運び、川の中につかり、それでもゴールを目指すというサバイバル感のかなり濃い強烈な鉄人レース。夜中だってヘッドランプをつけ、暗闇の中走ります。自然を満喫するなんて生ぬるいものでなく、逆に自然に負けないように、無事に帰って来られるかを試すような、そんな過酷なレース。
だからこそ根底から「なぜ自分は走っているのか」を考えさせられるような「何か」を得られること間違いなし。レース後には走った者しかわからない感情が湧き、あたらしくひと皮むけた自分に気づいたせいか、思わず感極まって号泣してしまう参加者も。いままでの自分の人生観を壊してしまうぐらいの、そんな貴重な体験をしてみたい。男女問わず、そんなチャレンジャーばかりが毎年集まります。
情熱をよびさませ
アメリカのネットワークCNNでも「世界で一番タフな耐久レース」といわれるジャングル・マラソン。254キロもの距離を一週間にわたり、6ステージをクリアしてゆくという形式を取っています。
最近ではユーチューブでもオフィシャル動画がアップされるなど、遠く離れた日本からでもマラソンの様子や参加者の苦痛にゆがんだ顔などを近くに感じることができるほか、個人ブログなどでも紹介されるようになり、やはり自分を一度ここまで追い込んでみたい! という人たちから注目されるようになりました。
「(ある完走者の声)自分のことを真に誇りに思う。自分の家族もきっと誇りに思っているよ」
(ビデオクリップより引用翻訳)
きらびやかなリオのオリンピックの裏で、ひそかに注目を浴びるジャングルマラソン。体力に自信のある人にとっては、さらに上のステージに行くための精神力を養うだけでなく、あらたな人生のコンパスを手にいれる経験となるでしょう。
image via Shutterstock
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