そのヨガがここまで広まったのは、とあるヨギーの影響があったから。その人物についてのドキュメンタリーが公開になります。
ヨガの伝道師の生涯に迫る
「西洋ヨガの父」ヨガナンダの生涯に迫る奇跡のドキュメンタリー。2016年4月30日(土)から公開になる映画「永遠のヨギー ヨガをめぐる奇跡の旅」は、ヨガの伝道師パラマハンサ・ヨガナンダの生涯に迫ったドキュメンタリーです。
インドに生まれたパラマハンサ・ヨガナンダは、幼少の頃から気づきと霊的な経験の深さを持ち、17歳のときにヨガの大師の弟子となり、大学を卒業後、僧侶として正式な誓いをたてます。
その後アメリカに渡り、1920年代に、ヨガと瞑想の奥義を伝える講演を行うと聴衆が殺到。当時、ロサンゼルス・タイムズは「フィルハーモニック・ホールでは数千人の人々による前例のない光景を見ることができます。告知された講演の開始時間の1時間前に3,000人収容できるホールは既に満員の状態です」と伝えたほど。
映画のなかでは、こういった多くの逸話や世界30か国で撮影された映像、さらには、ヨガナンダ自身の貴重な映像をまじえ、現在もなお続くヨガナンダの影響力を伝えます。
ヨガナンダを慕う著名人が証言
そのほかに映画のなかで重要になるのが、著名人による証言やエピソード。
ジョージ・ハリスンは、「ヨガナンダの著書『あるヨギの自叙伝』に出会ってなかったら今の人生はない。くたばっていたか、最低の人間になっていたはず。不毛な人生にならず、意味を与えてくれた」と言う程、彼をリスペクト。
ちなみにヨガナンダは、ザ・ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のジャケットにも登場しているので、当時いかに、ヨガナンダの影響を受けていたのかを知ることができます。
また、アップル社創業者のスティーブ・ジョブズは、自分のiPadにダウンロードしていた唯一のものが、ヨガナンダの自叙伝でした。それを繰り返し読んでいたと言われているだけあって、アップル成功の裏にはヨガナンダの教えがあることは間違いないでしょう。
ジョブズ氏の追悼式では800冊分の「あるヨギの自叙伝」が参列に訪れた重要人物らに配布されたそうです。
1920年代にいかにアメリカが東洋的な考えを求めていたのか、さらに現在、いかに私たちは、物欲的社会に踊られているのかを実感することができる「永遠のヨギー」。
最初は、ダイエットや腰痛改善、運動不足解消のためにヨガを始めた人も、いつの間にかヨガの哲学や精神についても興味を持つようになっていくのは自然の流れ。
ヨガをするしないに限らず、誰にとっても美しく生きるためのヒントを学ぶことができる映画です。
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Photo courtesy of Self-Realization Fellowship, Los Angeles, California, U.S.A.
原題:AWAKE: The Life of Yogananda
公開日:2016年4月30日(土)
公開劇場:ユーロスペースほか、全国順次公開
監督&脚本:パオラ・デ・フロリオ、リサ・リーマン
プロデューサー:ピーター・レイダー
撮影:アーレーン・ネルソン
出演:アヌパム・ハー(ナレーター)、ディーパック・チョプラ、ラッセル・シモンズ、マス・ヴァーラル、ジョージ・ハリスン