声色を変えるのではなく、声の響かせ方を変えるだけで、自分の声が好きになれるかもしれません。
話すときは笑顔で
電話など、顔が見えない相手と話していて、「この人不機嫌そう」と感じたことはありませんか? じつは、表情は声にも影響します。目の前にいる人に話すときは、表情もみられるので人は気をつけますが、顔が見えないとなると無表情のまま話すことが多く、誤解を受けることも。気づかないうちに損をしているかもしれません。
また、なんとなく嫌味な話し方をする人だなと感じたら、口の開け方に大きく歪みがある可能性もあります。人間の顔は非対称なので、歪みはあるものですが、極端だと嫌味な人という印象を与えてしまいます。自分自身は、どう口を開いているかチェックして、3ステップで歪みを改善しましょう。
1. 鏡に向かって「い~~」といった時、左右どれくらい口角が上がるか
2. 非対称であれば、口角が上がっているほうに合わせ「い~~」という
3. もとに戻し、もう一度左右対称になるよう意識して発声する
非対称の場合、自分では片方の口角に力を入れることになりますが、見た目はバランスよく、口が開けられます。毎朝のチェックを習慣にすると、無意識でできるようになるので、会話のたびに気にすることもなくなります。私も歪みがありますが、毎朝、また日中気になった時に意識するだけで、かなり改善されました。
左右どちらかの歯を多く使って食事をしていると歪みが生じやすいので、両方使うことを意識するのもおすすめです。毎朝、鏡に向かって「い~~」の笑顔習慣で、好印象の口元をつくりましょう。
しっかり口を開くのがポイント
声がちいさいわけではないのに何度も聞き返される場合は、声がこもっているのかもしれません。声がストレートに相手に伝わったほうが、話も伝わりやすいので、気をつけたいですね。声がこもるのは、口の開け方がワイングラスタイプだから。ワイングラスは、香りを楽しむために、こもらせるよう口がちいさくなっています。口内から口を通って声が出るときも同じことがおこります。
そこで、マティーニなどのカクテルグラスのように、しっかり開くと、本来の声が外に出ます。きちんと発声すると、聞き返されることもなくなりますよ。声がこもると、聞き取りにくいからとの理由で、長時間の話は無意識に敬遠されがちです。
聞きやすい声はビジネスでもプライベートでも、交友関係が広がるきっかけづくりになるかもしれません。
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