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夏涼しくて冬暖かい。高温多湿の気候に合う和綿ストール

2016/04/16 00:00 投稿

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明治中期まで100%に近い自給率があった「和綿」ですが、高度経済成長にともない、安い綿が輸入されるようになったため需要が減少し、現在、日本で和綿を育てている畑はたったの数か所しかないのだそう。

日本の気候や風土に適した綿こそ和綿なのに、そんな事実に驚いてしまいます。

循環型の無駄のない生活を目指して

「三陽商会」は、2013年より栃木県栃木市の特定非営利法人「渡良瀬エコビレッジ」で、日本古来の和綿を栽培するプロジェクト「SANYO COTTON FIELD」をスタートしました。

「三陽商会」の社員たちが和綿を育て、3年間で30kgの和綿を収穫。その和綿を通してどのように社会とつながるかを考えた結果、今回、和綿のストール「WATATSUMUGI」を作ることに。

想いを込めて織られた布

社会との繋がりといっても大きなことではありません。

「WATATSUMUGI」は、私たちが日々の暮らしのなかで幸せになったり、心が揺れたり、感謝したりするといった普遍的な人の気持ちを感じて欲しいという思いのもとに誕生。

トレンドや生活者のニーズに合わせたものでなく、自然のリズムに合わせたモノ作りを目指しています。

そして紡ぐのは、「綿」だけでなく、言葉や想いを紡ぐことで1本の糸となり、織りこむことで1枚の布が生まれる。このように様々なものが交差してできた布はまた次の時代へ紡いでいく。そんな想いも込められています。

MADE IN JAPANの技術が集結

まず、「SANYO COTTON FIELD」で育てられた和綿は、大阪にある「大正紡績」でオーガニックコットンの糸となります。

次は、綿織りものの産地、兵庫県西脇の奥地に住むキャリア60年の織物職人・土田さん(85歳)によって織られ、その後、藍の栽培から染料となるすくも造り、藍染液の仕込みと染色、製品に仕上げるまでを自らの手で一貫して行う徳島県の藍染ユニット「buaisou」により染められました。

このように日本の様々な場所に住む職人たちのトップ技術が集結して、バトンを繋ぐように丁寧に作り上げられた「WATATSUMUGI」

触り心地は、繊維長が短く弾力性があり、しっとり。日本の高温多湿の気候にあう、夏涼しくて冬暖かいのも和綿の特徴です。

今回は、ストールに織ったものを藍染する「製品染め」、経糸は生成りで横糸を藍染して織られた「先染め」、そして、藍染しない「生成り」の3種類での販売になります。

工程の細部にわたって、生産者の顔が見えるストール。本物の服を作るということは、いかに情熱と手間がかかる作業なのかということを知ることができます。

思いが詰まったバトンを、しっかり受け取りたいと思います。

「WATATSUMUGI」

2016年4月25日(月)より「SANYO GINZA TOWER」6階にて販売

予定本数 218本 (先染め88枚、製品染め55枚、生成り75枚)

sanyo cotton field

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