今回のテーマはネットワーク管理です。社内には有線、無線LANがあって当たり前で、外に出ればLTEやWiMAX、公衆無線LANが使えて当然のようになっています。しかしだからこそネットワークが使えなくなったり、オフラインの場所に移動すると相当困ることになります。
そこで今回はネットワーク管理を行う類のユーティリティ、ソフトウェアや最近のトピックを取り上げて紹介します。
トピック
認証
無線LANを今更WEPで設定している人はいないと思いますが、さらにセキュリティを高めるためにMACアドレス制限を使っている企業は多いかと思います。しかしiPhoneは今後MACアドレスを取得できなくなりますので、これを使った認証は不可になるでしょう(タブレット、スマホを接続不可とするなら別ですが)。
RADIUSサーバを用いた認証も可能ですが、大掛かりになってしまうのが難点と言えます。ただしRADIUSサーバを構築すれば認証の一元管理も可能なので、煩雑化する認証情報を統合する意味で導入しても良さそうです。
ネットワーク図
無線LANでネットワークを構成すると、線がないためにどのように接続されているのか分かりづらくなります。ケーブルがなければネットワークが使えないというのは分かりやすかったのですが、最近では強度によって使えたり使えなかったりするケースが出ています。
そのため最近では社内の図面とヒートマップを組み合わせてネットワーク図を作成するケースが多いようです。そのためのソフトウェアも活用したいですね。
開発時のネットワーク速度
スマホアプリを開発している場合、社内LANを使っているとネットワーク速度が速いために実際のユーザ体験が再現できない場合があります。そこでネットワーク速度を調整できるプロキシが活躍します。
特に新興地域では3Gネットワークすらおぼつかなかったり、パケットエラーの率がかなり高いので、そういったネットワークを再現できるソフトウェアが必要です。単に速度を遅くするだけでは分からないエラーが起こりえるでしょう。
テザリング
ようやくスマホを使ったテザリングも当たり前になってきました。モバイルバッテリーも軽く、小さくなってきましたのでモバイルルータでなくとも、iPhone/iPadのテザリングを使って一日中ネットワークが使えるようになってきています。
7GBの制限はありますが、筆者の場合そこそこ使っている感覚でも到達しないで過ごせています(動画やダウンロードを行っていないからでしょう)。
Webアプリケーションのオフライン時対応
ネットワークがあるのが当たり前になると逆に気をつけないといけないのがオフライン時です。アプリケーションキャッシュを使ったり、オフラインの判定をして操作できないようにするといった工夫が必要でしょう。
スピードテスト
ネットワーク速度がどうなっているのか、それはいつでも気になる所です。昔であればFlash製のインターネットスピードチェッカーが有名でしたが、最近ではHTML5またはアプリとして提供されるものが使われるようです。
個人的にはWiMAX2のネットワーク速度計測にずっと使っていました。WiMAXは建物内が弱く、場所によってかなり差異が出るので最良の位置が分からないと損するかと思います。
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