KM:古参のミカド勢なのにダンナさんと対談してなかったのが意外なんですよね(笑)。ニッチ格ゲーだったり我々ノーフューチャーが好き勝手やらせてもらってた「濃い時代のミカド」を知るひとりなので、いろいろお話を聞かせていただければなと。
ダンナ:僕にとって『燃えプロ』はミカドの原点なので思い出はたくさんありますよ。
KM:金があっという間になくなる素晴らしいゲームですからね(笑)。あの頃の僕らはやりすぎちゃいましたよ。ゲームを攻略するってこともそうですし、バンドというか団体というか、そっちの活動もやりすぎちゃったので。
ダンナ:その波に僕もちょっと乗れて嬉しかったですね。
KM:周りの人をだいぶ巻き込んで迷惑かけてましたからね、あまりにも調子に乗ってたんで。とはいえ、いいときにいろいろやらせてもらったなっていう思いはありますよ。だから昔を知ってる人と話ができるのは、僕にとってボーナスステージみたいなものなんです(笑)。
ダンナ:コロナの出禁解除後はご新規さんが増えましたからね。
KM:あんまり昔話をしすぎるのもどうかなとは思うんですが、ムツミさん、4126さん、DDDさんにもこの対談に出てもらったとき「あのときにできてよかったよね」っていう共通認識はあったんですよ。ミカドの流れや勢いというか、常連と一緒になって騒ぐパワーに満ちてて。あの時点でノーフューチャー第一章完みたいな区切りをつけられて良かったんじゃないかなって。
ダンナ:良かったと思いますよ。ズルズルと引きずって尻すぼみになっていくより、あそこで一旦ピリオドを打つような感じで。
KM:2018年の僕らは完全に燃え尽き症候群だったので、やり切ろうぜみたいな雰囲気はありましたね。「裏ミカド事件簿」と「夏の魔物フェス」に加えて「帰ってきた月刊ノーフューチャー」もあって、だいぶお腹いっぱいだったんですよ。この頃を知ってるということは、ダンナさんがミカドに来たのは2015年ぐらいですか?
ダンナ:僕が『ガロスペ』を始めたのが2016年で、その1年前は動画勢だったんですよ。なので2015年からミカドは知ってましたね。僕はゲームをやるより見るのが好きなタイプで、遊んで勝負を付けるとかそういうのではなかったんですよ。トラタワの裏塔劇も見てたんですけど、勝ち負けはありつつ、そうじゃないところの盛り上がりもあるじゃないですか。
KM:あれはいままでにないムーブメントだったと思いますね。中に入りこまなくても楽しめる感じで。
ダンナ:それでいろいろゲーセンの配信を見るようになったとき、たまたまミカドの配信を目にしたんですよ。ビブンさんとGARO坊さんをライバル同士に仕立て上げるっていう仕掛けをイケダさんがしてて、まだGARO坊さんがミスターMVSと名付けられる直前だったんじゃないかなと。
KM:あぁ、因縁シリーズ懐かしいですね(笑)。
ダンナ:イケダさんの実況ってゲームよりもプレイヤーにフォーカスするじゃないですか。そこに僕も行きたいなっていう欲が出てきたんですよ。だけどあんまりゲーセンに行ったことがないし、ゲームを知ってるには知ってるけどあまり上手くないし……っていう葛藤みたいなものがあって。このままミカドへ行って騒いでるだけじゃお金を使わない客になっちゃうしなぁ、って考えてたところに『燃えプロ』が入って「これだ、これしかない!」と。
KM:すごいタイミングじゃないですか。
ダンナ:これは僕でもやれると思ったんですよ。レバーとボタン一個で済むし、みんな平気で空振りするから僕もぜんぜん恥ずかしくなくて。なのでミカド行き始めの頃は完全に『燃えプロ』目当てでしたね。あとはバッヂの存在が大きすぎて。
KM:我々はバッヂ欲しさにどんどん注ぎ込みましたからね(笑)。
ダンナ:最初はホームランを5本打つたびに「すいませーん」って申告してたんですけど、慣れてくると「5本を何回分打ったの?」ってまとめて引かせてもらうようになって(笑)。
(続く)
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