橘川幸夫放送局通信

メディアの現在そして未来(1)デジタル経済学

2012/09/30 06:37 投稿

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デジタル経済学

 コンテンツの値段は、ハードコストとソフトコストと流通コストになる。ハードコストとは出版であれば印刷制作費。ソフトコストは、著者の印税や編集・デザイン費用など。

 既存の書籍でいくと、ハードコストは3割と言われていた。つまり印刷費を発行部数で割った1冊あたりのハードコストの3倍がだいたいの定価になる。流通コストは書店・取次で4割。残りの3割がソフトコスト+版元の利益。しかし、書籍は委託販売制度なので、店頭で売れなければ返品になり、その負担は取次になるが、歩戻しとか販売協力金の形で版元への負担が増している。それで、もちろん返品分は、流通の利益にもならないし、版元が得られる利益もゼロになるから、3割のソフトコスト+版元の利益が減少される。もちろん、増刷を重ねるに連れて、ハードコストと流通コストはその都度かかるが、ソフトコストは、流通の求めに応じて、印刷屋に発注をかけるだけで、作業そのものはほとんどなくなるので、利益率が急上昇する。
 

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