麻雀最強戦ブロマガ

麻雀最強戦2016 著名人代表決定戦・麻雀代理戦争レポート

2016/06/22 19:00 投稿

  • タグ:
  • 麻雀最強戦2016
  • 著名人代表決定戦
  • トレンディエンジェルたかし
  • ヒデオ銀次
  • 堀江貴文
  • 綾辻行人
  • 福本伸行
  • 押川雲太朗
  • 本郷奏多
  • 加賀まりこ
神対局を超えられるか⁉

 著名人代表決定戦の会場は、他のときより会場が賑やかだ。出場選手の付き添いの方が多いこともあるが、普段はいない編集者やTV関係者などが激励や観戦に訪れるからであろう。と、同時に著名人戦特有の「ドラマティックな対局」に期待し、ワクワクしながら見ている人も多い。はたして神対局と言われた2011年の著名人代表決定戦を超える対局となるか?
 予選A卓は、トレンディエンジェルたかし・ヒデオ銀次・堀江貴文・綾辻行人の並びで開始。
ab5cb78a250456a4cc057aa010e773770da88601

 東1局、銀次が綾辻から満貫をアガった後は、小さなアガリの応酬で東場を終える。
d9fbb3b8f1a4b4ee224e092bbc7decc3720753a4

8d10bac0e3c7f9252a5add710814f6d525f4793e

 ただ、トップ目の銀次はモヤモヤ感の残る折り返しだった。というのは、満貫をアガって迎えた東2局に悔いの残る決断があったからだ。

 東2局。親の銀次に次のテンパイが入る。
b4cbc85024e9371805ab8b70eb43cdbfaf104402

 高目pai_s_6s.jpgで親満になるテンパイ。安めのpai_s_9s.jpgが場に2枚飛んでいる状況で銀次はヤミを選択。高目の狙い撃ちに構えた。だが、そのことで綾辻のテンパイを許し、すぐに銀次がそのロン牌を掴み大チャンス手を蹴られてしまったのである。
fce7713e11ad2608e359d6f3522a1544b8e3df8c

26916cb6e372f28fc4a54fc5cdb19821c090a9b1

 普段の銀次ならトップ目であってもリーチだったに違いない。だが、最強戦という大舞台、かつ2着勝ち上がりで満貫スタートという貯金が逆に仇となったか。銀次がリーチをかけていれば綾辻のアガリは難しく、仮に安目のpai_s_9s.jpgツモで2600オールだったとしても銀次の雀力なら勝ち上がり濃厚になっていたに違いない。この局の決断に悔いを残したまま、それでも銀次が微差のトップ目のまま東場を終えた。
 南1局。銀次は次はチートイツでテンパイし、1枚切れのpai_s_ton.jpgでリーチ。
572d7dd5b94657c02ae50aea7b8d5b4d89dfb56a

b52a907ee7b665f35f214fd0b3ba093d25c6322c

 出やすい待ち、アガれば裏ドラが乗らずともかなり安全なポジションに立てる。東2局からのモヤモヤを払拭するため「これで決める」という決断のリーチだった。しかし、西家・堀江が追いついた。
f58afd3a8e5ba006496e5e35a2baf2a16d7171cb

ddb2e479c22526ef80ed0e35c7c20d4cbaa52a95

 ドラ含みのカンチャンが埋まる絶好のツモでテンパイ。当然の追っかけリーチである。4巡後、pai_s_8p.jpgをツモって裏ドラも1枚乗せた堀江がトップ目に立った。
a95245fbacd08dabb30bafc080b91b13c6acacf5

 続く南2局ではたかしが役なしドラ1のカンpai_s_3p.jpg待ちでリーチ。これをツモって裏ドラを乗せて満貫のアガリとなる。
a50335f430ee1a9af58bfe039b45db3841518f54

c972c2868c916e9b8967d8781b08efaeb5596ff5

 それまで不安そうに対局を見つめていたたかしのマネージャーもようやく安堵の表情を浮かべた。これでたかしは2着目の銀次に600点差に迫る。

 堀江の親が流れて迎えたオーラス、堀江は高い手にさえ放銃しなければ決勝確定。残る1枚の切符を誰が掴み取るかに注目が集まった。ここで勝ったのがたかしだった。
37986219dd924a8af866a347340b1020be4d88a6

980c24aaf6b1949ae9154d3a6de5a3f22041dc6a

堀江との仕掛け合戦を制し、2着での勝ち上がりを決めたのである。



 オーソドックスな打ち手揃いのA卓に対し、個性的な打ち手が集まったB卓は福本伸行・押川雲太朗・本郷奏多・加賀まりこの並びでスタートした。
b68b6a3c4b72638fc8a852d029102d6eac44a0e6

 東1局、123の三色とピンズの一通のイーシャンテンの北家・加賀に、招かざる牌でのテンパイが入る。
b25a9c4e3fcc802cedf8ae8bbb2f6337597eed82

78fef87a9e6d57af707f8b10ce6caae63aa097ea

 加賀なら「こんなのテンパイじゃない」とツモ切りもあるかと思ったが、ひとまず打pai_s_9p.jpgでヤミテン。リーチでも出が期待できるいわゆるエースシャンポンだが、この手でリーチをかける加賀ではない。しかし、その前にpai_s_1s.jpgを引き渋々300・500のアガリで妥協した加賀。ただ、点数こそ安かったが、この後何かが起こりそうな期待感を抱かせるアガリだった。

 それはすぐに訪れた。加賀の手は再び三色のイーシャンテン。だが、同じ三色でも今度は三色同刻だ。
135c8761a1a674d7b7d6b57f7a360d2ab4f09c7d

557c9811f923e2eb94b3519ededecde227cdcf4a

 ここで加賀はノータイムで打pai_s_3m.jpg。狙いは当然ドラのpai_s_sha.jpgと三色同刻になるpai_s_5s.jpg待ちリーチ、百歩譲ってpai_s_5s.jpgpai_s_ton.jpgのシャンポンだ。だが、先にpai_s_5s.jpgが場に出たので加賀は素直にポンテンを取り、地獄待ちのpai_s_sha.jpgに受けた。残念ながらこのテンパイは福本のリーチによって成就することはなかったが、たった2局で十分すぎるほど「加賀ワールド」を堪能することができた。次局、リーチ・ツモ・ドラ4のハネ満を決めた加賀がダントツとなり、東ラス以降は2着争いに焦点が絞られた。
66a000799f196f74e5dc178961a84fb67326c907

 ここから抜け出したのが本郷だった。昨年は決勝まで駒を進めるも、押川の前に惜敗した本郷だったが、これがきっかけで麻雀熱はますます高くなり、今でも頻繁に卓を囲んでいる。
2b713c2ea35e65c3b7627499309008c2af419fab

本郷「今日のために1年間頑張ってきました」

 その成果を見せるかのごとく、本郷はしぶといアガリを重ねた。
途中、福本のツモり四暗刻リーチや押川のチンイツ裸単騎テンパイを受けながら、本郷は自らアガって相手の勝負手を潰していく。
40b26ddf6eaec7cc782c56cfae81488adfc70f90

e74556cc5e1300604c63ee13421141d8c43682ff

a70be355a6a8868b4bae334effb9c1d113638f1c

66585af3124c3bee8098b97547ca4c8922f9bd23

066ba074bb6ea386799d055f3232b656c7268dde

58c784a269f8ee21a9d776b77061504ade68731d

 オーラス、アガリでOKの本郷に対し、福本・押川は満貫条件。本郷は仕掛けを入れ、自ら決めに行くが、押川にもテンパイが入る。
6635ef83700022593c3665e36ea8dbc53c8d6dce

8c94e7a1272b3cf992c4ebd3de41769b5fbe3b12

 ただ、ドラがpai_s_ton.jpgである以上、確定満貫テンパイへの道は険しい。押川は一発か裏ドラに賭けリーチを選択。そして2巡後にpai_s_8m.jpgをツモる。まずは第一条件はクリア。後は裏ドラだ。裏ドラ表示牌をぐーっと卓に押し付けた後、牌をめくる押川。

押川「ああーーーーー!」
5abb45626ae9e211621400544c0f42c79662b609

 めくれた牌はpai_s_sha.jpg。これで加賀・本郷の勝ち上がりが決まった。
03c9157e4d48e4ff0d2b93e7e431cbcd6e443c48



緑一色VS四暗刻!

 決勝は、加賀・堀江・本郷・たかしの並びでスタート。
d6fa6166567448761514ce2715aba9afa6fc8a7c

 A卓で銀次が国士、B卓で福本が四暗刻のテンパイを入れており、決勝でももしかしたら何かあるかも? という期待感はあった。すると東2局、ものすごいことが起こった。

 東2局1本場。7巡目に南家・本郷がドラのカンpai_s_8s.jpg待ちでリーチ。
b6d43014e45c301c3576afa336b6d6a02fee4602

a9f3e00fe22b614bc6cebe111ccbf1c4e7e8e99e

その直後、pai_s_3s.jpgポンでソーズのホンイツへ向かっていた親の堀江にテンパイが入る。
a433ae1560b1494fe01fc07c943ad918f2db0a0a

東2局1本場 東家・堀江
16af6e49d1cca8f53c29445380270f11e7fc78bb
 トイトイに加え、ツモなら三暗刻もつく親っパネの大チャンス手である。リーチで逃げの利かない本郷から出る可能性もある。だが、山に6枚いる両者の待ちがなかなか顔を見せない間に、加賀もテンパイを入れて追いつく。

a487ca99a777951474ec4239a1b1a8469289deb5

東2局1本場 北家・加賀
50e0d1775f29bc24e131e4c65dfa52658372cf18

 四暗刻の変化もあるのでヤミに構えた加賀。が、その直後、加賀は堀江のロン牌pai_s_hatsu.jpgを掴むのだが、何と加賀はこれを止めて打pai_s_2p.jpgで放銃を回避してしまうのである。
3f757a1524962493d28a10073030beda1785ef94

 すると今度は堀江が本郷のロン牌のpai_s_8s.jpgを掴む。

1a1fc7f226e142b56859d5d6d9535eb68ac0bada

e37db6f4fb7c0e97f79fc375d61922df98d2cdd6

 リーチ後に加賀がpai_s_6s.jpgを通しているのでpai_s_9s.jpgは切りやすいが、すでに堀江はpai_s_7s.jpgを捨てているのでフリテンになってしまう。が、堀江はその不利を受け入れpai_s_8s.jpgを止め、pai_s_9s.jpgを切った。チャンスの後にピンチありとはよく言ったものだ。

ffd8c71f0c453f174e974f3352441649cd23d9d7
 数巡後、本郷がpai_s_hatsu.jpgを掴むが堀江は待ちを変えているのでセーフ。が、堀江がこれをポンして打pai_s_9s.jpg。フリテンながら高目緑一色のテンパイに組み変えたのだ。

東2局1本場 東家・堀江
2e8d0c9b95c23cf0eb637684174897324bfa6318

 そして加賀はハイテイでpai_s_1p.jpgツモ。pai_s_hatsu.jpgが安全牌となったので、無理なくトイトイのテンパイを取ることができたのだ。
4f0bd0f1e8d636adc255834bf32b5e36e100a575

 堀江・加賀ともにツモはなかったものの、それぞれがお互いのロン牌を止めあっての2人役満テンパイという、まるで漫画のような打ち回しを見せてくれた。これこそが著名人代表決定戦の醍醐味だ。

 東4局では、ダントツ堀江の一通確定リーチに対し、親のたかしがメンホンテンパイ。

c9687afe51253d88573a0545f7cff8c1d6f43bf9

東4局 東家・たかし
56951654d30cfb0746bb1d2cdb6fb927de2fad6e

 が、たかしはここが見せ場とばかり打pai_s_hatsu.jpgでテンパイ崩し。一気にメンチンに仕上げpai_s_1m.jpgpai_s_4m.jpgpai_s_7m.jpg待ちにとる。一巡は、ヤミに構えたが直後に本郷のリーチもかかったことで、たかしも追っかけリーチに出た。
26875ab51f25eba86a25550564d657f7f121bfd4

 その本郷のリーチは[1][4]待ち。

bb8b4992ea7adbc7726bee4cda09051ed260a7be

b50e8f9413aa0d32aa2611413856d5829266f291

 これを堀江が掴んで満貫のアガリとなった。堀江の楽勝ムードが一転、混戦模様となる。

4166b2a940fa1a0ee1e39ed93d9bf3d502f724a8

 だが、ここからの堀江はしぶとかった。

98d5ccd0120079ec0046515cd833d32b52939bdf

 追ってくる加賀を1万点差以内に近づけさせないゲーム回しでそのままゴール。見事、最強戦ファイナルへの切符を勝ち取った。

f83b2054b6ba1f54f52b73e683dbdfb37de337af

a378a4ee88699ec844ce8d161192cfd66deb3e98



すげえ一打

 本郷のリーチ、堀江のホンイツ仕掛けを受けながら、リーチの現物待ちでイーペーコードラ2をテンパイしている加賀。そこにション牌のpai_s_hatsu.jpgを引く。はたして加賀の選択は?

東2局1本場16巡目 北家・加賀まりこ 24500点持ち
d70732b7938b878d97e630133a0d27a19a3fd256

加賀、打pai_s_2p.jpgで放銃回避
023bf9441f4111887a28fd2a30096df3a45936d8

 加賀の危険牌察知の感覚は芸能界トップクラスである。ただ、よほど嫌な感じがしない限り、それを通してしまう胆力が加賀にはある。逆に、止めた牌は実際にロン牌になっていることが少なくない。
 今回は、現状6400のテンパイで四暗刻の変化もある。加賀は打pai_s_2p.jpgで回し打つ。勝負していれば堀江の親満に放銃していた。
 ポイントは「本当にアガりたいのは四暗刻」ということ。イーシャンテンは維持しつつ、四暗刻になったら勝負。それで放銃しても悔いはないのだ。これは「屈伸打法」と呼ばれる打ち方で、高くジャンプするためにはいったん身をかがめる(危険牌を止める)ことから名づけられた。皆さんもぜひ参考にしてほしい。

ブロマガ会員ならもっと楽しめる!

  • 会員限定の新着記事が読み放題!※1
  • 動画や生放送などの追加コンテンツが見放題!※2
    • ※1、入会月以降の記事が対象になります。
    • ※2、チャンネルによって、見放題になるコンテンツは異なります。
麻雀最強戦ブロマガ

麻雀最強戦ブロマガ

麻雀最強戦

月額:¥880 (税込)

コメント

コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。

いまブロマガで人気の記事

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

麻雀最強戦チャンネル

麻雀最強戦チャンネル

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細