KUBOTA のコメント

 中央の大手新聞メディアって何なの?.2月19日の野党5党の「安保関連法廃止法案」提出のニュースに関して,2月20日までの大手新聞の報道をグーグルなどでネット検索をしたが,「毎日新聞」が2月
19日15時頃に,「日本経済新聞」が2月19日11時頃に小さな記事を配信していたが,その他の「朝日新聞」「読売新聞」や「産経新聞」は廃止法提出前の社説記事が一部で見えるものの,廃止法案を提出した時のニュース配信が見当たらない.これって何?.記者クラブの申し合わせ?.参議議院議院選挙までは,出来る限りアベ政権に不利な要素になるニュースは配信しない?.東京新聞など地方紙はそれなりの配信をしているが,大手新聞は「大手政府広報新聞」なの?.新聞って独立していないの?.

 読売新聞などは2月20日19時頃の配信で,首相「民主党は共産党と似てきた」などと,安倍首相が出演したニッポン放送の番組内の発言を引用して配信している.民主党が共産党と似てきて何処が悪いのか?.共産党アレルギーが吹き込まれた社会土壌に育って,少し裏側を見る知恵のついて来た年代の者から言わせれば,民主党が共産党に似てきた事でむしろより一層親しみが湧こうと言うものだ.昨年の国会前での岡田代表ほか民主党の方々の激励スピーチは好感を強めたものだ.人々・国民の声を聞くことが大切!,裏切らない事が大切!.スピーチにも出て来ない,いわゆる右派と呼ばれるような議員の方々の存在が,民主党と人々・国民との結びつきを離反させ民主党を弱体化させている.

 頭の中が古い世代の人間は,共産党と言うと,十把一絡げで中国のような自由を否定する政党と思うように,自然と脳内トレーニングをされて来たのだが,その頭を少し柔軟にして良く見れば,日本の共産党は「日本民主主義党」と表現した方が当たっているようにも思える.

 自民党の改憲草案を,書籍「増補改訂版 前夜」(梓澤・岩上・澤藤:現代書館,2015)で,現行憲法との比較で読んでいるが,それはオドロオドロしい内容で,一言で言えば自民党の改憲案は,人々・国民の自由と権利をいかに侵害・剥奪するかを定めようとする改憲案だ.もはや自民党は自由民主党ではなく「自由独裁党」と党名を変えた方が当たっているように思える.「緊急事態」条項なんて自由を剥奪する戒厳令そのもので民主主義を否定している.

 そんな自由を抑圧する独裁思考の自民党を,大手新聞メディアは裏で手を組んで支えようとしているように見える.でもそれでは政府広報そのものになってしまうので,そのうちに新聞の存在意義が無くなって自然減衰するしかなくなるだろう.

 今回,NHKやTBS,FNNのテレビは短いながらも一応は報道をしている.しかし,真贋いろいろあるが一番多くニュース露出のあるメディアはネットメディアだ.特に,独立メディアの「IWJ」は,街頭などの市民行動も含めた生の信頼出来る映像情報を最も多く配信をしていて,私達が「民主主義とは何か」を考える上で,多様な情報の提供をしてくれている.その本来あるべきメディア魂を評価する.

 民主党がしっかりと人々・国民の生活目線で,これまでの政策を反省して期待に裏切らず真摯に取り組めば,人々・国民の支持が大きくなるのは目に見えている.その第一歩が今回の野党5党の廃止法案の提出だろう.2月20日に行われた「社会民主党」の20周年党大会に,野党5党代表が出席の映像も観た.人々のため国民のため民主主義と自由のために,民主党はしっかり野党共闘で取り組んでくれ,期待をする,応援をする.(2016年2月21日)

No.1 105ヶ月前

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