フレデイ タン のコメント

ウオール・ストリート・ジャーナルのエッセイは「日本はバブル崩壊後20年経過し精彩を欠きつつも安定期に入っていた。経済は低成長で高齢化が急速に進んでいたが、都市部には衰退の兆候はない。社会は依然として安全だった」と評価している。確かに、この日本の状態は1860年以降西欧型の資本主義を追いかけてきた日本の究極の姿であり、日本を超えて資本主義では兄貴分のイギリス、フランス、ドイツの現在の姿に比べて決して劣るものではありません。でありますから、アベノミックスは不必要だっただけでなく、安倍体制の実に余計な借金作りにより非常に危険な状態に日本経済が突入してしまったと実感せざるを得ない訳です。

又、このエッセイはアベノミックスが失敗に終わっても日本経済が崩壊するわけではなく安倍政権発足前の状態への回帰という穏やかな挫折に留まるとノーテンキなことを言っていますが、全く根拠の無い戯言です。安倍政権が続けば続くほど完全崩壊のリスクは限りなく高まって行くと私は考えて居ます。

幸い、世界はドル離れに弾みをつけてきました。この今が日本をソフトランデイングさせる千載一遇のチャンスです。この時期を逃せば、高い確率で日本経済は崩壊します。這いだすことの出来ないドツボに嵌るのです。

ドツボに嵌らない為の段取りは次の通りです。
1.日銀総裁を取り替える。無能でもよい。市場に日本の良識の存在を伝えることが出来る。
2.安倍内閣を退陣させる。日本売りが、特に円売りが怖いが、ドル離れに隠れてソフトランデイングが可能。
3.中国との友好関係の再樹立。日中が共同して米と折衝し世界通貨の構築と安定化を図る。

No.4 107ヶ月前

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