このジャカルタのテロで誰が得するのか?を私は考えたい。 シリアとイラクの国境地帯に発生したISはイスラエルとアメリカとサウジとトルコの合作(目的:アサド潰し)ですが、同時にイスラエルとアメリカは裏でISLAMOPHOBIA(イスラム恐怖症)の伝染媒体としてISを活用(煮えきらないフランスを自陣営に引きこむ)してきました。しかし、ロシアの介入によりIS拡散は速度を増しました。 ジャカルタのテロは拡散の結果現れた象徴的な事件だと私は思います。多数の回教徒を抱えるロシアや中国はこの事件を体制強化に利用するでしょう。米国第一級の戦略はロシアと中国を屈服させることですが、屈服させるどころか、米国の中東政策の汚さや矛盾が暴露されクローズアップされていき、米国のイスラム脅威を演出する政策は完全失敗に終わるでしょう。そして残るのは、純粋な(お金よる誘導ではない)反米思想に基づくテロが米国と日本に向かってくるのではないかと危惧する次第です。米国と日本は対中ロ政策を見直すのみならず、中東政策の抜本的な変換見直しをすべき時期にあると私は思います。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
このジャカルタのテロで誰が得するのか?を私は考えたい。
シリアとイラクの国境地帯に発生したISはイスラエルとアメリカとサウジとトルコの合作(目的:アサド潰し)ですが、同時にイスラエルとアメリカは裏でISLAMOPHOBIA(イスラム恐怖症)の伝染媒体としてISを活用(煮えきらないフランスを自陣営に引きこむ)してきました。しかし、ロシアの介入によりIS拡散は速度を増しました。
ジャカルタのテロは拡散の結果現れた象徴的な事件だと私は思います。多数の回教徒を抱えるロシアや中国はこの事件を体制強化に利用するでしょう。米国第一級の戦略はロシアと中国を屈服させることですが、屈服させるどころか、米国の中東政策の汚さや矛盾が暴露されクローズアップされていき、米国のイスラム脅威を演出する政策は完全失敗に終わるでしょう。そして残るのは、純粋な(お金よる誘導ではない)反米思想に基づくテロが米国と日本に向かってくるのではないかと危惧する次第です。米国と日本は対中ロ政策を見直すのみならず、中東政策の抜本的な変換見直しをすべき時期にあると私は思います。