フレデイ タン のコメント

アベノミックスは米国の悪しき経済・金融政策のコピー以外の何物でもありません。その顕著な点は生産基地の国際化と中央銀行による貨幣の増刷です。日本の先生格の米国の今年のパフォーマンスを見れば、アベノミックスが近々到来するデイザスターを避けることは出来ないと私は思います。

米国のパフォーマンスについては米国のリベラル派のコラムニストであるポール・ロバーツの最近のエッセイがとても説得性があると思いますので、その要旨を下記の記します。

1、2004年に私(ポール・ロバーツ)とチャールス・シューマン上院議員はジョッブ・オフショアリング(海外生産重視政策)により米国は20年以内にCクラスの経済国家になると予言した。しかし、なんと11年目の今年にCクラスの経済国家になり下がってしまっている。

2.その証拠:米国社会の99.9%の家庭の実質所得はピーク時より下がっている。下層の所得は1999年の$14,092から$11,676に大幅に落下した。中間層も6.9%の下げ率。上層5%の所得も2006年の水準に比較して4.8%の下落。唯一、上昇の所得を楽しんでいるのは0.1%の超上層である。

3.インフレ調整を正確に行えば、中間層の所得は1960年後半から1970年前半の水準より低い。

4.米国の現在の失業率は労働忌避者の数を加えれば、23%となる。政府発表の5.2%は実相を正確に伝えてない。

続く

No.3 111ヶ月前

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