フレデイ タン のコメント

私は南京事件やサンフランシスコ条約を考えるときどうしても敗戦直後の東大総長南原繁の「戦争か平和か」の選択のあり方に思考をめぐらした後の「連合国全部との全面講和」の主張を思いだす、と同時に中国系米国人であるアイリス・チャンが1997年に「THE RAPE OF NANKING」を著し、全米でベストセラー作家になり、その後、日本の過激派から猛烈な非難攻撃に遭い、自身の身の安全に危機が迫り、そして、それが引き金になったかどうかは不明だが、自殺してしまった事件を忘れることは出来ません。

今まさに南原総長が危惧した戦争が現実味を帯びて来ています。THE RAPE OF NANKINGの内容を否定した過激派が日本の政治の今を担っているのです。今、我々に課せられていることは我々が今在る状況が非常事態だという認識を持つことだと思います。米国第七艦隊は南中國海に展開して中国のシリア支援を阻止する構えに入ったとの報道が露中系のメデイアに出て来始めている一方、オバマ大統領がネオコンと決別しロシアとの政治的解決を図ることを模索し始めたとの報道が米国に在り、戦争絡みの報道は混沌としてきました。

とまれ、辺野古基地建設反対運動はオール沖縄の反戦運動とも捕らえることが出来るわけで、私たち本土人も冷笑的な態度を放棄して沖縄の運動と連帯して安保法制廃案に向けてひるむことなくすきまなく運動を継続することが最も求められると思うのです。

No.4 110ヶ月前

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