名を正す のコメント

>>4
ここで投稿している皆様は、日本は米国の支配、つまり半従属国家から脱出しなければならないと考えていると思います。私も同感です。しかし、そのためには手順が必要です。この点で、No4さんに賛同します。
戦後70年もたちながら、半従属国家からの脱出の努力を歴代内閣は真剣にしてこなかった。あるいは、やろうとした内閣はつぶされていった。それは米国につぶされたと共に、米国の半従属国家になっていることによって権益とポジションを得ている人々、つまり官僚や政治家、財界、学会、大手マスコミなどにつぶされたということです。鳩山、田中内閣などです。

敗戦直後は仕方がなかったと思います。その当時は、いつかは米国の頸木を脱して、独立した国家として、主体的に外交を行い、米国とも対等の立場で付き合う日を目指すという隠れた志はあったと思います。そのために、面従腹背しつつ国力を付けていくという戦略だったと思います。この意味で、冷戦は日本に僥倖をもたらし、敗戦したにも関わらず日本に未曾有の経済発展をもたらしました。
しかし、政治家も代替わりし、物質的繁栄を謳歌する中で、初期の志はどこかへ行ってしまい、手段としての面従腹背が、本当の従属に変質していったと思われます。親米保守という奇妙なあり方が、支配層の権益を支えているということです。
そうこうしている間に、安倍政権が登場し、今度は親米極右という、ますますねじれた形で政治が進められていくことになりました。アジアに対しては戦前回帰的態度で臨み、アメリカに対しては徹底的に従属しながら、日本の歴史と伝統などと言って誇り高い国家を目指すという、矛盾を矛盾とも思わない何ともわけのわからない統合失調症のようなグロテスクな
政権です。そしてあれよあれよという間に、違憲法制を成立させ、アメリカに対する従属度を飛躍的に強化してしまいました。TPPも同じです。
まずは、違憲法制を廃止しするために、野党が一点共闘するべきです。複雑骨折状態の現状から、単純骨折状態に戻してから、初期の志、アメリカの頸木から脱出する試みを新たに開始する必要があります。息の長い闘いですが、希望はあると思います。

No.5 109ヶ月前

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