毎日新聞のウェブ版(9月19日)にも,孫崎さん指摘の朝日新聞と同じような次の様な記事が掲載されている.「ただ他の野党には共産への警戒心も強く具体的協議がどこまで進むかは不透明だ.【田所柳子】」 今,自民公明の安倍政権が一番恐いのは「野党選挙協力」だろう.「戦争法案」廃案で国会前に集まった大勢の抗議行動の人々と,全国で「民主主義」「立憲主義」を大切に考えている人々が最も望んでいるのがこの野党選挙協力だ.8月30日国会の正門前で民主党「岡田」,共産党「志位」,社民党「吉田」,生活の党「小沢」の各氏がお互いの手を携え,「戦争法案」廃案で携えたその手を高く掲げた姿を見れば,「戦争法廃止」「安倍政権退場」の一致点で選挙協力が出来ない筈がないし,またそのようにして民主主義を望む全国多くの人々の期待に応えなければ,これらの野党に未来は無いだろう. 上記の毎日新聞記事の語彙の使い方は,これまで多くの人々の頭の中に長年養成されていた共産党アレルギーを利用して,野党協力を阻害させる「常套用語」用法の様な印象を受ける.しかし,昨日までの国会前ほかでの様々な人々の様々な抗議行動・エネルギーを見れば,その常套用語は過去に固執する方々の頭にまだ残っている残渣で,人々の,取りわけ若い方々の意識は新しい本当の「民主主義」の時代に入って来たと思われる. これまで個人参加で抗議行動に参加をして来たが,いつも感じるのはその抗議活動の中に未組織個人参加の隙間・居場所が無い事・少ない事,抗議行動のパフォーマンスに音楽性・楽しさが少ないことであった.今回の抗議行動,特に国会議員会館前の座り込みあたりからその状況に変化が生じて来たように思う.それは主催の「総がかり行動実行委員会」の配慮であろうかと思うが,組織・未組織の個人参加および政党色の垣根が低くなって抗議行動に非常に参加し易くなった印象を受けた.またこの「座り込み」開始の強い意思表示のインパクトが個人参加者に強い集会参加の起動力を与えたと受け止めている. このような背景があってあの8月30日など国会正門前の大きな抗議行動につながったと考える.もちろん音楽性を携えた若い学生の方々のシールズ(SEALDs)の登場や,憲法学者の方々の国会での「違憲」発言が大きな切っかけとなって力となった事は言うまでもない.しかし,政党の垣根や思想信条を超えた行動の枠組みを創造し,老若男女個人参加の未組織者,また若者のシールズに民主主義の意思表示の参加スペースを造ってくれた「総がかり行動実行委員会」の方々の発想・行動・努力に最大限の敬意を表する. その努力の延長が今回の日本共産党「志位委員長」の野党選挙協力の「国民連合政府」会見につながっている.マスメディアなどによる連携分断意図の報道もなされると思うが,この野党選挙協力がなんとしても成立することを心から願うし期待する.ともかくこれまでマンネリ化していた選挙が活性化して楽しくなろうと言うものだ. シールズ(SEALDs)に関しては色々な方々から色々な評論がなされているが,現場レベルから見て感じた個人的な印象としては,抗議パフォーマンス表現の楽器にドラムを選択しドラム隊を編成した事が一番の正解で,それが今までにないラップ調の抗議コールにつながった,つながらざるを得なかったのかなと思っている.この原型は「首都圏反原発連合」のドラム隊にその原型がすでに芽生えていたように記憶する.首都圏反原発連合のドラム隊にも有り難う楽しいパフォーマンスだよと言いたい. また,実はこのドラム隊の踏ん張りが,機動隊に周囲を囲まれた閉鎖空間で大きな効果を発揮していることが分かる.抗議コールをするコーラーとドラム隊が一団となってジリジリと前進することで,参加した抗議の人々と一緒に三社祭状態となって楽しく・少しスリリングに閉鎖空間を開放する推進力となっている.切れ目なくドラムを叩いている汗かき役のドラム隊に熱い拍手を送る. 参加者が多くても少なくても,いつもいつも集会の最前列で平和を祈念する「日本山妙法寺」の僧侶の方々が叩く扇太鼓の音が,集会の参加者に如何に大きな勇気と希望と心の和らぎを与えていたか計り知れない.日本山妙法寺の僧侶の方々に心から敬意を表する. 長い長い1週間が終わり,総がかり行動実行委員会の当面の次回予定は「9月24日(木)18時30分」からの「国会正門前」での抗議行動と聞いている.実行委員会の苦労を察するが「安倍独裁政権」から日本の「民主主義」と「国民主権」を取り戻し,安倍独裁政権を退場させるために,個人だが参加を続けたい.野党の選挙協力を心から願う「野党頑張れ!」. 次の参議院議員選挙で,憲法違反の「戦争法」を強行採決をした「自民党」「公明党」と,それに協力をした「日本を元気にする会」「次世代の党」「新党改革」の議員を落選させて政界から退場を願おう.(2015年9月20日)
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孫崎享チャンネル
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毎日新聞のウェブ版(9月19日)にも,孫崎さん指摘の朝日新聞と同じような次の様な記事が掲載されている.「ただ他の野党には共産への警戒心も強く具体的協議がどこまで進むかは不透明だ.【田所柳子】」
今,自民公明の安倍政権が一番恐いのは「野党選挙協力」だろう.「戦争法案」廃案で国会前に集まった大勢の抗議行動の人々と,全国で「民主主義」「立憲主義」を大切に考えている人々が最も望んでいるのがこの野党選挙協力だ.8月30日国会の正門前で民主党「岡田」,共産党「志位」,社民党「吉田」,生活の党「小沢」の各氏がお互いの手を携え,「戦争法案」廃案で携えたその手を高く掲げた姿を見れば,「戦争法廃止」「安倍政権退場」の一致点で選挙協力が出来ない筈がないし,またそのようにして民主主義を望む全国多くの人々の期待に応えなければ,これらの野党に未来は無いだろう.
上記の毎日新聞記事の語彙の使い方は,これまで多くの人々の頭の中に長年養成されていた共産党アレルギーを利用して,野党協力を阻害させる「常套用語」用法の様な印象を受ける.しかし,昨日までの国会前ほかでの様々な人々の様々な抗議行動・エネルギーを見れば,その常套用語は過去に固執する方々の頭にまだ残っている残渣で,人々の,取りわけ若い方々の意識は新しい本当の「民主主義」の時代に入って来たと思われる.
これまで個人参加で抗議行動に参加をして来たが,いつも感じるのはその抗議活動の中に未組織個人参加の隙間・居場所が無い事・少ない事,抗議行動のパフォーマンスに音楽性・楽しさが少ないことであった.今回の抗議行動,特に国会議員会館前の座り込みあたりからその状況に変化が生じて来たように思う.それは主催の「総がかり行動実行委員会」の配慮であろうかと思うが,組織・未組織の個人参加および政党色の垣根が低くなって抗議行動に非常に参加し易くなった印象を受けた.またこの「座り込み」開始の強い意思表示のインパクトが個人参加者に強い集会参加の起動力を与えたと受け止めている.
このような背景があってあの8月30日など国会正門前の大きな抗議行動につながったと考える.もちろん音楽性を携えた若い学生の方々のシールズ(SEALDs)の登場や,憲法学者の方々の国会での「違憲」発言が大きな切っかけとなって力となった事は言うまでもない.しかし,政党の垣根や思想信条を超えた行動の枠組みを創造し,老若男女個人参加の未組織者,また若者のシールズに民主主義の意思表示の参加スペースを造ってくれた「総がかり行動実行委員会」の方々の発想・行動・努力に最大限の敬意を表する.
その努力の延長が今回の日本共産党「志位委員長」の野党選挙協力の「国民連合政府」会見につながっている.マスメディアなどによる連携分断意図の報道もなされると思うが,この野党選挙協力がなんとしても成立することを心から願うし期待する.ともかくこれまでマンネリ化していた選挙が活性化して楽しくなろうと言うものだ.
シールズ(SEALDs)に関しては色々な方々から色々な評論がなされているが,現場レベルから見て感じた個人的な印象としては,抗議パフォーマンス表現の楽器にドラムを選択しドラム隊を編成した事が一番の正解で,それが今までにないラップ調の抗議コールにつながった,つながらざるを得なかったのかなと思っている.この原型は「首都圏反原発連合」のドラム隊にその原型がすでに芽生えていたように記憶する.首都圏反原発連合のドラム隊にも有り難う楽しいパフォーマンスだよと言いたい.
また,実はこのドラム隊の踏ん張りが,機動隊に周囲を囲まれた閉鎖空間で大きな効果を発揮していることが分かる.抗議コールをするコーラーとドラム隊が一団となってジリジリと前進することで,参加した抗議の人々と一緒に三社祭状態となって楽しく・少しスリリングに閉鎖空間を開放する推進力となっている.切れ目なくドラムを叩いている汗かき役のドラム隊に熱い拍手を送る.
参加者が多くても少なくても,いつもいつも集会の最前列で平和を祈念する「日本山妙法寺」の僧侶の方々が叩く扇太鼓の音が,集会の参加者に如何に大きな勇気と希望と心の和らぎを与えていたか計り知れない.日本山妙法寺の僧侶の方々に心から敬意を表する.
長い長い1週間が終わり,総がかり行動実行委員会の当面の次回予定は「9月24日(木)18時30分」からの「国会正門前」での抗議行動と聞いている.実行委員会の苦労を察するが「安倍独裁政権」から日本の「民主主義」と「国民主権」を取り戻し,安倍独裁政権を退場させるために,個人だが参加を続けたい.野党の選挙協力を心から願う「野党頑張れ!」.
次の参議院議員選挙で,憲法違反の「戦争法」を強行採決をした「自民党」「公明党」と,それに協力をした「日本を元気にする会」「次世代の党」「新党改革」の議員を落選させて政界から退場を願おう.(2015年9月20日)