自身をとりまく諸条件に恵まれればバカのほうが成功しやすい。
今の安倍晋三はそんな状況だ。
いけいけどんどんで何でもうまくいってしまう状態。

かつてのダイエーの中内功がそんな状態だった。
高度経済成長にのった拡大路線がとんでもなく成功した。
思考停止状態になって拡大に突っ走った。
破滅するまで。

なぜ安倍晋三がここまでデタラメをやりながらこれほどの支持を
あつめて成功しているか。
国民の側に安倍のような男を待望する空気があるのだとおもう。
もう日本人は知ってしまった。
日本人はアジアのなかで特別でも別格でもないのだということを。
それはつらい現実だ。

そのフラストレーションが自暴自棄的な選択となっての安倍自民に
たいする支持なのだとおもう。
あるいはあの大阪のゴロツキ三百代言にたいする狂ったような支持。

ワイマール憲法下のドイツ国民も第一次大戦の敗北以来の3流国家
転落は耐えがたいストレスだったのだろう。
そして、破滅的な選択をした。

むかし、篠山紀信という写真家が当代きっての人気芸能人のことを
「時代と寝た女」といった。
ここまでの安倍も時代と寝たのだと思う。

だからあんなタリナイ男がタリナイゆえにここまで大成功している。