安倍首相の政治哲学、理念の偏向は否定できないが、思いが強くなければ、物事が簡単に進まないことは理解したい。日本の閉塞感の根本原因である、①戦後レジームからの脱却、②中国の挑発に対する専守防衛無抵抗主義に対する疑問、③国民の将来不安による消費の減退、④規制によって守られた事業の独占などを一気に取り除きたいということが、基本になっていると思われる。問題は、①は米国はじめ戦勝国、近隣諸国の理解が大切である。②民主党の問題であるが、挑発があったからと言っても、民間の漁船であり、「棚上げ」を反故にしてよいということではない。③過去の不動産高騰物価上昇を手本にしたのであろうが、今の政策では借金の上積みであり、出口戦略が国民にとって劇薬となるしかない。④TPPは企業の抹殺淘汰が進み、貧困化が加速され、中産階級で社会を改革リードする人たちが減少し、富める者の社会システムに劇的に変化する。その前例は明確に米国の現状を見つめればわかることであるが、マスコミ、評論家が一切発言をしない。我々平均一般庶民、弱者にとっては、極めて厳しい社会になるということではないか。
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孫崎享チャンネル
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安倍首相の政治哲学、理念の偏向は否定できないが、思いが強くなければ、物事が簡単に進まないことは理解したい。日本の閉塞感の根本原因である、①戦後レジームからの脱却、②中国の挑発に対する専守防衛無抵抗主義に対する疑問、③国民の将来不安による消費の減退、④規制によって守られた事業の独占などを一気に取り除きたいということが、基本になっていると思われる。問題は、①は米国はじめ戦勝国、近隣諸国の理解が大切である。②民主党の問題であるが、挑発があったからと言っても、民間の漁船であり、「棚上げ」を反故にしてよいということではない。③過去の不動産高騰物価上昇を手本にしたのであろうが、今の政策では借金の上積みであり、出口戦略が国民にとって劇薬となるしかない。④TPPは企業の抹殺淘汰が進み、貧困化が加速され、中産階級で社会を改革リードする人たちが減少し、富める者の社会システムに劇的に変化する。その前例は明確に米国の現状を見つめればわかることであるが、マスコミ、評論家が一切発言をしない。我々平均一般庶民、弱者にとっては、極めて厳しい社会になるということではないか。