孫崎享のつぶやき

戦後70年で検証すべきも物、天皇―満州事変からの戦争歴史、安倍首相等―従軍慰安婦・南京事件

2015/01/11 07:04 投稿

コメント:6

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日本は本年、戦後70年を迎える。

一つの節目である。

この機会に、歴史を振りかえろうという2つの流れがある。

一つは天皇陛下の提言である。

今一つは安倍首相を中心とする右派の提言である。

先ず、宮内庁は新年に当たり「天皇陛下のご感想」を発表したが、戦争の部分は次のとおりである。

 「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。」

2次大戦で日本はどれ位の被害を被ったのでしょうか。

『資料太平洋戦争被害調査報告』(中村隆英編東大出版)は次のように記述している。

「太平洋戦争におけ

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コメント

象徴の天皇陛下だからこそ、全国民の象徴としての感想を述べられた。恐らく「この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。」と言う天皇の感想はその様な戦争の歴史の中で生を受け育った一日本人としての常識的な感想なのではないか。天皇に限らず同年代で戦後の新憲法の下で相応の教育を受けた国民に取ってある意味共通認識とも言える道徳的概念ではないか。一方右派など歴史修正主義者たちの主張は年代には関係なくあくまでも日本の正義と名誉を信じる人々で、いわば、かってのブラジル日系移民のなかにあった「勝ち組」とも言うべき集団であり敗戦やサンフランシスコ条約などの現実を一切認めずあらゆる屁理屈を付けて己の正義を信じる云わばイスラム過激派の様な(世界の共通認識からすれば)邪悪な思想であり一種の病気で死ぬまで治らない。この様な集団が日本にはびこりを無知の人々にその邪悪思想を教育し伝播して政治指導者にさえ影響力を与えている現実を憂慮し常に注意を払わなければならない。

No.4 119ヶ月前

確かに日中戦争は意味が分からないですね。グランドヴィジョンの欠如というか、目的がはっきりしない。植民地にしても売り込むものなど日本には無かったし、資源確保というような目的も希薄だった気がする。軍部の暴走といえばそれまでだが、もう少し歴史に切り込む必要がある気がする。国家予算の大半を軍事費に費やすようなことがどうして可能になったのか?日本人は日露戦争まではそれほど愚かではなかった。アヘンを資金源にするようなクズでもなかった。それがどうしてそんな風になってしまったのか、よく検討する必要がある気がする。今が必ずしも戦前と相似形とは思わない。でもあの時の愚かさや、軍部や民衆をそそのかしたものを克服しているかといえば、それはあきらかにNOだろう。ただいつの時代も庶民は自らの生活のことを考えることで精一杯だ。インテリが社会的役割を果たしていないといえるのではないか?庶民が馬鹿だと言うのはインテリの驕りだ。

No.5 119ヶ月前

「過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる。」
1985年5月8日、ドイツ敗戦40周年にドイツ連邦議会にてヴァイツゼッカー大統領がおこなった伝説的な名演説です。
感動して何度も読み返した覚えがあります。
演説の全文があったので載せておきます。

http://seiji-dangi.blogspot.jp/2014/08/40.html

戦後70年の敗戦記念日に安部総理はどんな感動を与えて下さるんでしょうか。
因みに、積極的平和とは、消極的平和に対するもので、消極的平和主義が戦争をしないこと、ということに対して、
積極的平和とは、戦争を引き起こすような貧困、レイシズム等、戦争の原因になることを国境を越えて無くしていくように不断の努力をしていこうというものです。
安倍さんの「積極的平和主義」とは大分違うような気がしますがどうでしょう。

No.6 119ヶ月前
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