民主主義の根幹は、自分を愛しむと同じように他人を愛しむことではないか。 国会の予算委員会などを見ていると、他の党をスキャンダル、言葉尻を捕らえる(本来的意味と異なる)などして攻撃し、攻撃される互いの人格を無視した議論を行っている。一時であれば救われるが、いつもおなじみの光景を展開している。端的に言えば、国会議員の民主主義の理解が低レベルであることを自白しているようなものである。 「集団的自衛権」を議論するのであれば、賛成は賛成の根拠を明確にして国民の支持を得る努力が必要であるし、反対は反対の根拠を明確にして指示を得る努力が必要である。現在行われている議論は、己の正当性を主張するより、他の不当性を主張することに重点が置かれている。これでは他を尊重するのでなく、他を抹殺しようとする行為に等しい。集団的自衛権の議論が深まらず、入り口で喧嘩をしているようなものである。民主主義が育っていかないのである。本来は国民の判断に任せるべきでしょう。何故このような現象が起きるかと言えば、力のある者、声の大きい者、支援者の多い者が権力を行使し、声なき声を押しつぶそうとするからである。弱いものに対する寛容さが欠けているのです。体制側が、圧倒的に強く支配階層を根深く浸透させている限り、どのような組織でも、体制に反する発言は、だんだん声が小さくなり、聞こえなくなっていき、国の方向が間違った方向に向いていくのです。思想信条が異なっていようとも、日本を愛する気持ちが強く各党に徹底していれば、先人たちの外交のように、対米外交も米国の圧力を一緒になって押し返すことができるのですが、安倍政権のように日本のことは大企業だけ、米国一辺倒の政策をゴリ押しする姿は正常でなく、日本のことを真剣に考えていないと見られても反論できないでしょう。最近の顔付、明るさが全くみられない。心が病んでいるのではないか。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
民主主義の根幹は、自分を愛しむと同じように他人を愛しむことではないか。
国会の予算委員会などを見ていると、他の党をスキャンダル、言葉尻を捕らえる(本来的意味と異なる)などして攻撃し、攻撃される互いの人格を無視した議論を行っている。一時であれば救われるが、いつもおなじみの光景を展開している。端的に言えば、国会議員の民主主義の理解が低レベルであることを自白しているようなものである。
「集団的自衛権」を議論するのであれば、賛成は賛成の根拠を明確にして国民の支持を得る努力が必要であるし、反対は反対の根拠を明確にして指示を得る努力が必要である。現在行われている議論は、己の正当性を主張するより、他の不当性を主張することに重点が置かれている。これでは他を尊重するのでなく、他を抹殺しようとする行為に等しい。集団的自衛権の議論が深まらず、入り口で喧嘩をしているようなものである。民主主義が育っていかないのである。本来は国民の判断に任せるべきでしょう。何故このような現象が起きるかと言えば、力のある者、声の大きい者、支援者の多い者が権力を行使し、声なき声を押しつぶそうとするからである。弱いものに対する寛容さが欠けているのです。体制側が、圧倒的に強く支配階層を根深く浸透させている限り、どのような組織でも、体制に反する発言は、だんだん声が小さくなり、聞こえなくなっていき、国の方向が間違った方向に向いていくのです。思想信条が異なっていようとも、日本を愛する気持ちが強く各党に徹底していれば、先人たちの外交のように、対米外交も米国の圧力を一緒になって押し返すことができるのですが、安倍政権のように日本のことは大企業だけ、米国一辺倒の政策をゴリ押しする姿は正常でなく、日本のことを真剣に考えていないと見られても反論できないでしょう。最近の顔付、明るさが全くみられない。心が病んでいるのではないか。