IS騒動は本当に大変なことになりました。 フォリン・ポリシー・ジャーナルにフランクリン・ラムのエッセイが載ってます。それによるとアサドのシリアは宗教的マイノリテイ(シーア派やその他弱小宗教)や人種的マイノリテイ(クルド人等)に寛大であるらしいのです。当然、パレスチナ人にも優しい政策が取られていることが想像されます。 シリアがパレスチナ人に対して寛大であることは米国やイスラエルにとっては不都合なことです。両国にとってはシリアは嫌悪すべき国となってしまいます。トルコにとってもシリアがクルド人に優しいから嫌なやっつけなくちゃいけない国になります。トルコは独立志向のトルコ内のクルド人対策上シリアのアサドを敵視していたのです。 クルド人の町コバニがスンニのISにより占領されれば、シリアのクルド人部隊は巻き返しに転じ、トルコのクルド人もシリアのクルド人部隊に合流する動きが出てくる。その結果、クルド人独立運動に火がつき、クルド独立軍とテロリストの国ISとの対立が生じ、トルコが紛争に参入する。トルコは当然テロ国家ISと連帯することになるわけです。更にクルド独立となるとそれぞれの思惑でイラン、イラク、シリアが巻き込まれますので、大戦に発展する危険性を否定することは何人にも出来ないと思います。オバマの火遊びが想定外の大火災に発展しました。 という具合に私は分析しています。
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孫崎享チャンネル
(ID:19005377)
IS騒動は本当に大変なことになりました。
フォリン・ポリシー・ジャーナルにフランクリン・ラムのエッセイが載ってます。それによるとアサドのシリアは宗教的マイノリテイ(シーア派やその他弱小宗教)や人種的マイノリテイ(クルド人等)に寛大であるらしいのです。当然、パレスチナ人にも優しい政策が取られていることが想像されます。
シリアがパレスチナ人に対して寛大であることは米国やイスラエルにとっては不都合なことです。両国にとってはシリアは嫌悪すべき国となってしまいます。トルコにとってもシリアがクルド人に優しいから嫌なやっつけなくちゃいけない国になります。トルコは独立志向のトルコ内のクルド人対策上シリアのアサドを敵視していたのです。
クルド人の町コバニがスンニのISにより占領されれば、シリアのクルド人部隊は巻き返しに転じ、トルコのクルド人もシリアのクルド人部隊に合流する動きが出てくる。その結果、クルド人独立運動に火がつき、クルド独立軍とテロリストの国ISとの対立が生じ、トルコが紛争に参入する。トルコは当然テロ国家ISと連帯することになるわけです。更にクルド独立となるとそれぞれの思惑でイラン、イラク、シリアが巻き込まれますので、大戦に発展する危険性を否定することは何人にも出来ないと思います。オバマの火遊びが想定外の大火災に発展しました。
という具合に私は分析しています。