のぶたろう のコメント

7月8日の豪州国会両院総会での安倍首相の英語演説を聞いた。内容は豪州では概ね高く評価された様だが、集団的自衛権に関連して気になる点は;
先ず、「豪州と日本は新たな「特別な関係」へ歴史的脱皮を遂げました」と言う。そして「本日私はアボット首相と防衛装備品及び技術の移転に関する協定に調印します、これは私たちの歴史に「特別な関係」を刻むまさに最初の一歩となるでしょう」と続き、「しかし日本には、いまや一つの意思があります。世界有数の経済力をもつ国として相応しい貢献を地域と世界の平和を増すため行おうとする意思です」とし、日本とオーストラリアにはそれぞれの同盟相手である米国とも力を合わせ一緒にやれることが沢山あります」。となる、そして「なるべく沢山のことを諸外国と共同してできるように、日本は安全保障の法的基盤を一新しようとしています」。と外国の国会で宣誓し高らかに宣言している。
これは日本での閣議決定の趣旨「(略)日本のみならず我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合において、(略)国民を守るために他に適当な手段がないときに、必要最小限度の実力を行使することは、従来の政府見解の基本的な論理に基づく自衛のための措置として、憲法上許容されると考えるべきである」とどう整合性があるのだろうか。国内と外国で二枚舌を使われては困る。日本のマスコミは国民の民意をどの様に導くつもりなのか。
明日から2日間国会審議を行うらしいが、具体的な法案審議は来年の統一地方選終了後との事。それまで国民を誤魔化してやり過ごそうと言う事か。

No.2 124ヶ月前

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