NakaBB のコメント

タイトルを見てすぐミスチルの「名もなき詩」を思い出しました。この詩が大ヒットしていた時にはミスチルなんか名前も知らなかったのですが、「NOT FOUND」〜「優しい歌」あたりで発見しました。今では聞かなくなりましたが、歌詞は確かにインパクトがあると思います。連想してボルヘスの「Everything and Nothing」。神はこう語りかけます。

シェイクスピアよ、お前がその作品を夢見たように、わたしも世界を夢見た。
わたしの夢に現われる様々な形象の中に、確かにお前もいる。
お前は、わたしと同様、多くの人間でありながら何者でもないのだ。

名を持つということはある意味全能性を失うということだと思います。ここでいう名は名声という意味ではありませんが、名声と違い名を持つか持たないかは自分で選択できます。そしてきっと名を持つということは自分を解放することなんだと思います。ミスチルはこう歌っています。

ありのままの自分で生きようと願うから人はまた傷ついていく
知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいているなら僕だってそうなんだ

その傷つく心こそ生きるということだと僕は思います。

No.2 127ヶ月前

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