ガランサス のコメント

『美味しんぼ』が休載になる。言論弾圧の色彩が濃厚である。「福島で鼻血が出た」との描写、作中に登場する井戸川克隆元双葉町長が、「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被曝(ひばく)したからですよ」と語る場面が描写された。この描写に対して激しい攻撃が展開され、国や福島県が「風評被害」を引き起こすとして批判した。
この攻撃を受けての休載発表である。出版社が権力の圧力に屈したというなら、言論活動を行う資格はないというべきである。今回の言論弾圧は、明らかに憲法21条1項の「表現の自由」を公権力が制約する場面だ。出版社をはじめ関係者は堂々と裁判に打って出て欲しい。公権力側の違憲判断資料は山ほどある。これを契機に「福島県民を地獄に貶めた政権を打破し、正常な言論空間を回復せしめるべきだ。秘密保護法の施行前に!権力の暴走に歯止めをかけるのが憲法とメディアの役割だが、憲法解釈の一方的な変更の方針を打ち出した内閣法制懇の報告書を受け取ったその日、安倍氏はメディアの御用人とともに、東京新橋の「しまだ鮨」で会食。新聞報道によると、安倍が会食した相手は、田崎史郎・時事通信解説委員、島田敏男・NHK解説委員、毎日新聞・山田孝男特別編集委員、曽我豪・編集委員らだ。田崎史郎、島田敏男の両名は、これまで激しい小沢一郎攻撃を展開してきたグループの一員。メディア関係者が政治権力と距離を置くこともせず、喜んで、権力の手先、手下になっている現状が鮮明に浮かび上がる。言論弾圧の実体験。
私の「本音言いまっせー!」ブログ(ヤフー&gooブログ)は政権与党批判を主たる内容とするため、停止に追い込まれた。また、自宅へも警察を名乗る男から詐欺・恐喝電話を受けた(5月2日)。時代は「著名人でもない一私人攻撃」を開始し始めたようである。特定秘密保護法の前哨戦か!?




No.2 126ヶ月前

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