こんな記事をコピペしておきます。 マスコミのミスリードはこの国をどこに連れて行きたいのでしょう。 【IWJブログ】「尖閣問題がエスカレートするのは深刻な過ち」日本メディアに歪められたオバマ大統領発言 今月23日から25日にかけて来日したオバマ米大統領は、尖閣諸島が、日米安全保障条約第5条の適用の対象となることを明言した。第5条は、日本の施政下にある領域が武力攻撃された場合に日米両国が共同で対処する行動を取るというもので、米国の対日防衛義務を規定した条文である。 尖閣諸島を第5条に適用するという今回の明言には、中国に対する牽制の意味が込められているということで、この明言は日本のメディアでニュースとして報道された。だが、その一方で、このときに行われたオバマ大統領の発言のひとつをメディアが意図的に誤訳しているという指摘がなされている。尖閣問題がエスカレートするのは「深刻な過ち(profound mistake)である」というオバマ大統領の発言を、複数の日本のメディアが「正しくない」と訳しているのだ。 ※ピース・フィロソフィー・センター2014/4/25「尖閣問題をエスカレートするのは profound mistake「深刻な過ち」とオバマが安倍に釘をさした言葉を,日本のメディアの多くは重視せず、「正しくない」と誤訳したりしてごまかしている。」 この発言を詳しく見てみよう。(ホワイトハウスのプレス・ブリーフィングhttp://1.usa.gov/1tGMcZWからの翻訳) CNNの記者が「もし中国が尖閣諸島に何らかのかたちで軍事侵攻してきたとしたら、尖閣諸島を守るためにアメリカが軍事力を使うことを検討するとおっしゃっているのでしょうか?新たなレッドラインを引かなければならないのですが、シリアやロシアのケースのようにアメリカの信頼や大統領自身の信頼をかけて、どうやってレッドラインを引くのでしょうか?」と問い質した。 オバマ大統領は「この質問には仮定があって、私が同意できない仮定もあるので、質問を解きほどいてみましょう」と言い、次のように述べた。 「まず、アメリカと日本の条約は、私が生まれる前からあるものですので、これは当然私が引くべき”レッドライン”ではありません。それは、同盟の条件について歴代の政権がとってきた標準的な解釈です。日本の施政下にある領域がこの条約の対象となるという解釈です。この立場に変更はありません。”レッドライン”は引かれませんでした。私たちは単に条約を適用しているだけです。 同時に、私は直接安倍首相にこう言いました。この問題に関して、日本と中国とが対話し信頼関係を作り出す方法を取らずに、エスカレートさせ続けるのは深刻な誤ちでしょう。そして、私たちは、それを外交的手段で進めるためにできることは何でもします」 このオバマ大統領の言い方をみると、アメリカが必ずしも武力行使に意欲を見せているわけではないことが分かる。むしろ、日中の対話による努力を求めていて、エスカレートは「深刻な誤ち」であると言っているのだ。 この「深刻な誤ち」という言葉を、日本の各メディアがどう訳したのかを確認しよう。 毎日新聞「(対立が)エスカレートし続けるのは正しくない。信頼醸成措置を講じるべきだ」(http://mainichi.jp/select/news/20140424k0000e010198000c.html) 東京新聞「事態がエスカレートし続けるのは正しくない。日中は信頼醸成措置をとるべきだ」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014042502000137.html) 日本経済新聞「事態がエスカレートし続けるのは正しくない。日中は信頼醸成措置をとるべきだ」(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS24057_U4A420C1MM8000/) SankeiBiz「この問題に関して事態がエスカレートし続けるのは正しくないということだ。日本と中国は信頼醸成措置をとるべきでしょう」(http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140424/mca1404241707036-n4.htm) 共同通信「日中が対話や信頼醸成をせず事態がエスカレートするのは、大きな過ちだと安倍首相に伝えた。私たちも外交的にあらゆる協力をする」(http://www.47news.jp/47topics/e/252934.php) 共同通信以外は、「正しくない」という訳で統一されている。「profound mistake」に「正しくない」という訳語をあてるのは全く一般的ではない。示し合わせてこの言葉を使ったとしか考えられないだろう。 「深刻な過ち」という言葉は、日本に向けられた激しい非難だ。日米安全保障条約第5条を適用すると明言したことで中国を牽制したと思われているが、この発言は日本を牽制している。オバマ大統領からのメッセージを正しく受け止めなかったのが、日本のメディアだけではなく、この言葉を直接言われた安倍総理もそうだったとすれば、それこそ深刻な事態になるだろう。(文・ゆさこうこ、文責:岩上安身)
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こんな記事をコピペしておきます。
マスコミのミスリードはこの国をどこに連れて行きたいのでしょう。
【IWJブログ】「尖閣問題がエスカレートするのは深刻な過ち」日本メディアに歪められたオバマ大統領発言
今月23日から25日にかけて来日したオバマ米大統領は、尖閣諸島が、日米安全保障条約第5条の適用の対象となることを明言した。第5条は、日本の施政下にある領域が武力攻撃された場合に日米両国が共同で対処する行動を取るというもので、米国の対日防衛義務を規定した条文である。
尖閣諸島を第5条に適用するという今回の明言には、中国に対する牽制の意味が込められているということで、この明言は日本のメディアでニュースとして報道された。だが、その一方で、このときに行われたオバマ大統領の発言のひとつをメディアが意図的に誤訳しているという指摘がなされている。尖閣問題がエスカレートするのは「深刻な過ち(profound mistake)である」というオバマ大統領の発言を、複数の日本のメディアが「正しくない」と訳しているのだ。
※ピース・フィロソフィー・センター2014/4/25「尖閣問題をエスカレートするのは profound mistake「深刻な過ち」とオバマが安倍に釘をさした言葉を,日本のメディアの多くは重視せず、「正しくない」と誤訳したりしてごまかしている。」
この発言を詳しく見てみよう。(ホワイトハウスのプレス・ブリーフィングhttp://1.usa.gov/1tGMcZWからの翻訳)
CNNの記者が「もし中国が尖閣諸島に何らかのかたちで軍事侵攻してきたとしたら、尖閣諸島を守るためにアメリカが軍事力を使うことを検討するとおっしゃっているのでしょうか?新たなレッドラインを引かなければならないのですが、シリアやロシアのケースのようにアメリカの信頼や大統領自身の信頼をかけて、どうやってレッドラインを引くのでしょうか?」と問い質した。
オバマ大統領は「この質問には仮定があって、私が同意できない仮定もあるので、質問を解きほどいてみましょう」と言い、次のように述べた。
「まず、アメリカと日本の条約は、私が生まれる前からあるものですので、これは当然私が引くべき”レッドライン”ではありません。それは、同盟の条件について歴代の政権がとってきた標準的な解釈です。日本の施政下にある領域がこの条約の対象となるという解釈です。この立場に変更はありません。”レッドライン”は引かれませんでした。私たちは単に条約を適用しているだけです。
同時に、私は直接安倍首相にこう言いました。この問題に関して、日本と中国とが対話し信頼関係を作り出す方法を取らずに、エスカレートさせ続けるのは深刻な誤ちでしょう。そして、私たちは、それを外交的手段で進めるためにできることは何でもします」
このオバマ大統領の言い方をみると、アメリカが必ずしも武力行使に意欲を見せているわけではないことが分かる。むしろ、日中の対話による努力を求めていて、エスカレートは「深刻な誤ち」であると言っているのだ。
この「深刻な誤ち」という言葉を、日本の各メディアがどう訳したのかを確認しよう。
毎日新聞「(対立が)エスカレートし続けるのは正しくない。信頼醸成措置を講じるべきだ」(http://mainichi.jp/select/news/20140424k0000e010198000c.html)
東京新聞「事態がエスカレートし続けるのは正しくない。日中は信頼醸成措置をとるべきだ」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014042502000137.html)
日本経済新聞「事態がエスカレートし続けるのは正しくない。日中は信頼醸成措置をとるべきだ」(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS24057_U4A420C1MM8000/)
SankeiBiz「この問題に関して事態がエスカレートし続けるのは正しくないということだ。日本と中国は信頼醸成措置をとるべきでしょう」(http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140424/mca1404241707036-n4.htm)
共同通信「日中が対話や信頼醸成をせず事態がエスカレートするのは、大きな過ちだと安倍首相に伝えた。私たちも外交的にあらゆる協力をする」(http://www.47news.jp/47topics/e/252934.php)
共同通信以外は、「正しくない」という訳で統一されている。「profound mistake」に「正しくない」という訳語をあてるのは全く一般的ではない。示し合わせてこの言葉を使ったとしか考えられないだろう。
「深刻な過ち」という言葉は、日本に向けられた激しい非難だ。日米安全保障条約第5条を適用すると明言したことで中国を牽制したと思われているが、この発言は日本を牽制している。オバマ大統領からのメッセージを正しく受け止めなかったのが、日本のメディアだけではなく、この言葉を直接言われた安倍総理もそうだったとすれば、それこそ深刻な事態になるだろう。(文・ゆさこうこ、文責:岩上安身)