日本のメディアは尖閣問題について「安保条約の適用になる」とのみ報道しているが、4つの点を発言している。うち3つについてほとんど関心を払っていない。 4つのポイントは次の通り。
①尖閣諸島は安保条約の対象になる。ただしこれは何も新しい立場ではなく、国務長官、国防長官がとってきた立場である。ちなみに尖閣諸島を、this piece of land orthis rock と表現している。これを見ればオバマ大統領がどれだけの意義を尖閣に与えているかが推測される。
②領有権問題については日中のどちら側の立場も取らない。
③平和的に解決すること、事態をエスカレーションしない事、レトリックを低くすること、挑発的行為を取らない事の重要性を強調した。(当然、日本も対象)
“In our discussions I emphasized with Prime Minister Abe the impo
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コメント
日本社会が退化しているということでしょう。安倍総理だけでなく、だれが総理になっても、日本を絶対視する基本的ルールに外れることは、マスコミだけでなく、日本人として認められることなく、阻害されるというか、社会的排除が行われるということでしょう。
競争という中に喧々囂々たる議論があり、時には喧嘩もあり、競い合いの中で、己を磨き、他人の苦しみを知るという民主主義社会から、自己本位、「何かをしたければその地位につけばよいのであって、その気がないのに人のやることを批判するな」と個人の自由は保障されるが、「全体のルールは絶対破ってはならない」という論理で全体主義社会が動き始めています。一面的には中国と異なるところがありません。ただ、中国は大きな可能性を秘めていますが、日本は我々のような世代がいなくなれば、さらに全体主義国家が徹底されていくのではないか。しかし独立性にかけ、米国と日本という古い夫婦関係が、米国と中国という新しい夫婦関係に移っているのがわからず、同盟による法律的な夫婦関係を後生大事にしなければ生きていけない日本の哀れさばかりが、クローズアップされてきます。
日本のマスコミ報道は視野狭窄に陥っている、その危険に気付く事も無く。オバマ大統領発言の「尖閣諸島は安保条約の対象になる」との、ただこの一点のみを強調する事により、首脳会談は大成功で、日米安保はより強固に堅持され、中国をけん制したと大喜びしている。まさにオバマの言う避けるべき「挑発的な言動による事態のエスカレーション」に励み、中国側の反発を呼びそれを喜んで騒いでいる、あほか。アメリカは最終的な領有権について立場をとらず、日中間の外交交渉と信頼醸成によるこの(尖閣)問題の解決を促し、それにより得られる両国間のメリットさえ示唆しているにも関わらず、一向に外交努力に目を向けさせようとしていない。
オバマさんは棚上げに戻れと言っているように思うのですが、安倍さんとマスコミには面白くないことなんでしょうね。中国は軍事的にとても強い国になってしまっているのですよ。
そこで思うのはシンガポールのことです。大国インドネシアとマレーシャに挟まれた小国シンガポールはこれら両国と本当にうまいとこ付き合って尊敬もされている。日本もシンガポールに習って、中国及び米国とうまいとこ付き合っていけると思うんですけど、日本は本当に滑稽な国になってしまって。。。。