「はじめに言葉ありき、なぜなの?パパ」 知っている人もいるかもしれないが、タルコフスキーの遺作「サクリファイス」のラストシーン。言葉を失った子供が、父と植えた日本の木に水をやって初めて発する言葉である。そしてチョムスキーは言語の獲得は人間が生まれながらに持っている特性であることを説いた。言語とは、聖書が示すように無からの創造であるが、同時にそれに参画しないものにとっては「バーバリアン」であり無価値ということになる。もしもタルコフスキーの問いにチョムスキーが答えるとしたら、「言語の獲得は人間が生まれながらに持っている特性である」と答えるだろう。それは既に我々の精神に埋め込まれているのだ。だからそこには神も糞もない。子供が遊びながら言葉を獲得していく。それだけのことだ。
チャンネルに入会
フォロー
孫崎享チャンネル
(ID:2197362)
「はじめに言葉ありき、なぜなの?パパ」
知っている人もいるかもしれないが、タルコフスキーの遺作「サクリファイス」のラストシーン。言葉を失った子供が、父と植えた日本の木に水をやって初めて発する言葉である。そしてチョムスキーは言語の獲得は人間が生まれながらに持っている特性であることを説いた。言語とは、聖書が示すように無からの創造であるが、同時にそれに参画しないものにとっては「バーバリアン」であり無価値ということになる。もしもタルコフスキーの問いにチョムスキーが答えるとしたら、「言語の獲得は人間が生まれながらに持っている特性である」と答えるだろう。それは既に我々の精神に埋め込まれているのだ。だからそこには神も糞もない。子供が遊びながら言葉を獲得していく。それだけのことだ。