「２０代世代の田母神支持の高さ」とはすなわち、根本的には（１）「おらが国」という部落意識と（２）人間の闘争心は当分、人間の心から消えないこと、さらに（３）若人たちが万事につけ勉強不足なせいであろう。若人は若さを楽しむこと、あるいは単に生きていくだけで忙しすぎて勉強していないのだろう。80歳以上の老人は実経験を通して戦争の恐ろしさ、虚しさを知っている。田母神氏は専門家のはずだが、実践の経験はなく、空理空論の徒である（もちろん平時の軍人はどこの国でも同じ）。血まみれ、糞尿だらけになったことのない、ぴかぴかの軍服の格好いい軍人である。世界中にそういう「おもちゃの兵隊さん」が溢れているとき、日本としては何が一番良い道かということである。勝ちそうな連中の後ろについて行き、しかもできるだけ、表面に立たない事であろう。田母神氏は日本が軍事力を持ち、独自の判断をすべきだと考えているようだが、それが間違い。日本は恰好だけの軍隊で充分。