oldjap のコメント

>>3
「国後・択捉は千島列島に含まれない」と言うが、世界地図を見せて、納得できるかどうか、ということについて、
地学的にいえば、国後・択捉は千島列島に含まれると考えるのは当然かも知れない。だが、kuril Islandsとか千島列島とは人間が勝手に付けた名前であり、領土権に係る命名である。その意味で言えば、世界地図を見て、全く無知なひとに樺太を指さして日本列島の一部だと言えば、案外納得するかもしれない。すなわち、物理的な地形と名称は別物である。だから、「国後・択捉は千島列島に含まれない」と主張することはあながち無理なことではない。しかし、

日本の主張は、サンフランシスコ条約に署名したことは事実が、ロシアが北方4島を奪った(終戦前後に実弾が飛び交う戦いがあって、日本の守備隊が白旗を掲げて降伏したことは事実であり、サンフランシスコ条約の締結より何カ月も前にロシアは北方4島を武力で侵略したと言うのが事実である)のは交戦国の武力行為、即ち侵略行為であり、サンフランシスコ条約は日本が4島放棄を敗戦国として奪い取られることを認めざるを得なかったことにすぎない。それら4島は元は日本の領土であり(1855年の日露和親条約に基づき)、住民も住んでいた領土なのだから、なんとか返してちょうだいよとお願いするだけ。大雑把な構図としてちょうど、沖縄の変換をアメリカにお願いしたのと同じだ。だから、必ずしも可能性がない話でも、無理な話でもない。ただし、膨大な国土で日本の2倍に足りないロシアという国の有能な異性医者として、プーチンはできるだけ4島を高い金で売りたいというだけであろう。

ロシア側に見返りに日本から欲しいもの(例えば経済協力)があればそれをダシに、交渉してみるのはあっても良いが、損な取引に終わるに違いが無いような気がする。だれも住みたがらない寒い寒い小さな土地を取り返すことにどれほどの意義があるか、国土安全上も現在の軍事技術の下ではほとんど無意味のように思う。昆布、鮭、カニ、ウニなどの産物はロシアの漁師に採らせて買い取る方がスマートではないか。私は釧路に行ってそれらのロシアの漁師の姿を見てきた。地元の人たちもかなりな親近感を抱いているようだ。北方問題となると勢いずく一部の人たちや、外交官という人種にとっては領土問題は格好の飯の種であろうが。

No.4 130ヶ月前

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