昨日、高野孟氏と日本の右派について論じた。高野氏は次の見解を述べていた。「右派には自立派と対米依存派と両方いる。ソ連敵視が接着剤の役割を果たしていた。今その役割を中国敵視が果たしている。しかし、憲法改正、靖国参拝などが前面に出ると、両者の主張は対立する。安倍首相もこの間に入って股裂き状態に入ってしまった」
右派グループは圧倒的に対米追随右派であった。しかし、自立派右派が発言を持つと、対米右派は弱い。今その現象が出始めた。
田母神氏はともかく、櫻井よしこ氏はサンケイ系で、日本の言論界で相当の影響力を与えてきたと思える。
私は櫻井よしこ氏の言論を注意深くフォローしてきたわけでないので、とりあえずウィキペディアを引用する。
「対外政策に関しては親米保守的であり、イラク情勢については共和党の見解とほぼ同じ考えを表明している。」
「日本経済を再建し、中国の覇権拡大を阻止するためには、TPPへの参
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コメント
危険な動きを止めるためにも、沖縄の軍事基地強化、まずは、普天間飛行場の辺野古移設を阻止することが必要だ。そのためには1月19日の名護市長選で稲嶺ススム名護市長の再選を果たすこと。そして、今後の選挙で基地強化に賛成する自民党議員を排除することだ。そして、東京都知事に宇都宮氏を当選させることだ。
>>4
「普天間飛行場の辺野古移設を阻止」すれば、普天間の住民の苦悩は続くことになるが、その方が望ましいとおっしゃるのかな。
「日本の右グループに「親米保守」が「民族軍国主義」に転換する可能性が出てきた」と孫崎氏は仰るが、そんなことはない。石原慎太郎元東京都知事は、「Noと言える日本」と言う本を書いた1989年頃から、反米、国粋主義者であった。1月8日のフジテレビの「プライムニュース」なる番組に出演した桜井よしこ氏は、米国との協力を説いていたから、「民族軍国主義」に転換したとは言えなさそうだ。田母神氏は、自衛隊にいたから専門家のはずだが、自衛隊が脱皮して民族主義に基づく軍隊に変身することなど、軍事技術的にあり得ない、仮にそれを試みたら、もう一度押し潰されるだけだと解っていないとは俄かには信じ難い。「民族軍国主義」など、「宇宙戦艦ヤマト」程度の夢想に過ぎない。両者とも害毒を流しているが、桜井は有毒度が低い単なる情緒的国粋主義者でしかないし、田母神はヒットラーに似た単なる阿呆だと思う。
(ID:18367902)
米国は現在ネジレの情況にある。オバマ民主党の共生主義と共和党の米国一国主義である。議会はねじれているが、米国の民意は、オバマ民主党のほうに傾いています。米国の力を世界に示そうとしても、財政の面での軍事費の圧縮は避けられないし、今までの中東における戦争での戦死者の問題もあるが、米国に戻った兵士の自殺者が戦死者より多くなっているという情報も流れているように、国民の厭戦気分が強くなり、戦争を仕掛けられる情況にない。
自民党の右派が政権を獲得しており、米国の内在的戦争による権力拡大は、日米で奇妙な一致をしているようである。ただ、日本において、集団的自衛権の国民的理解を得るためには、仮想敵国中国を必要以上にあぶりださなければならず、中国を刺激し、国民の理解を増やそうとしています。現在のところ、安倍政権の手段は、成功しているように見える。しかし、今後は、中国と敵対することは、日米の利益にならず、国民的理解を増やすことと、二面性を克服しなければならず、安倍政権の一番難しい舵取りが必要な時期にさしかかっているといえるのではないか。