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観光開発をすれば環境は確実に汚れ、天然観光資源は確実に枯れる。ハワイのように人工的な観光地を目指すしかない。沖縄程度の観光資源は世界中に無数にあろので。でも仰るとおり、独立しても観光収入だけで十分やっていけるでしょう（「十分」の定義にもより、つつましい生活を目指すならばという条件付き）。私が沖縄で地元の人たちと会話して得た結論は、沖縄には資源も、産業もないということ。沖縄が日本に返還されたのち、沖縄で起きたことは、米軍基地に土地を貸している地主たちの日本国政府からの補償費太り、そういう幸運（？）に恵まれない人々は日本国の本土に出稼ぎにいき、本土の自動車工場などに職を求めた。その人たちが定年になり、沖縄に戻ってからの第二の人生はタクシー運転手、本土で覚えた半分素人のラーメン屋、寿司織などである。沖縄には工業らしきものは無い。沖縄は農作物、特に米、麦、キャベツなどの緑葉野菜などに乏しい。県別農作物生産高では、全国最下位の47位である。海に囲まれている沖縄だた、漁業については県別人口10万人当たりの水揚げ量で全国27位である。皮肉な言い方で恐縮だが、いま沖縄が成り立っているのは、米軍基地を維持するための日本政府の国税を基にした支出・援助資金であり、したがって最大の産業は米軍基地である。沖縄が独立することは現実的には全くあり得ない。私は沖縄問題に興味があったので、2度現地を訪ね観光の傍ら様々の沖縄人から話を聴いて歩いた。主として現在彼らが何を考えているかについて。彼らにあるのはあきらめと悲哀である。沖縄歴史の本も読んだ。沖縄の地政学的な価値は軍事基地でしかない。我々日本人は沖縄のメロディーを愛している。沖縄独立論はあきらめと悲哀の果てに生まれたものであろうと思うので、気の毒でありとても具体的な議論の対象とはしたくない。