oldjap のコメント

>>1
「仮に、中国と日本が戦争になったら、日米安保なんて直ちに解消して、日本を攻撃するはずです。」というのは、主語が欠けている文章だが、仮に「米国が日本を攻撃する」という意味だとすると、米国としては日中の紛争に加わるよりはむしろ中立でいる方が自国民にとって被害が少ないのではないか。もし、米国が中国に加担して日本を攻撃したとして、米国は何を得るのだろうか。むしろ損失だけではないか。中国の覇権を助成することに、米国民の税金や、人命を犠牲にすることに米国民が賛成するわけがない。したがって、上記は全く荒唐無稽な仮説に過ぎない。

一方、孫崎氏は「地球儀で見ればわかるが、ミサイルは日本上空でなく、ロシア上空を越えて米国に到達する。いつ打ち落とすのか。米国上空ではない。ロシア上空ではない。だとすれば、ミサイル発射前に攻撃することしかない」とろんじているが、これは軍事技術的に充分考慮した結論とは思えない。果たして北朝鮮のミサイルは日本上空でなく、ロシア上空を越えて米国に到達するのだろうか。むしろミサイルは発射台を離れ、北朝鮮の領空を離れたのち、ある時間は日本海の上空を飛翔するのではないか。その時間帯がantiballistic-missile missileのターゲットになり得るのではないか。「ミサイル発射前に攻撃することしかない」という推論は必然性に欠ける。また、「日本独自の戦略を持たない」と決めつけているのはすしぎであるし、説得力に欠ける。

しかし、おおざっぱに言って、私は軍備強化には反対である。自衛力を持つこと自体に反対だが、日米関係を重視し、cost performance的に防衛力を持つ観点からnecessary evilとして、米国の要求にはある程度強調すべきであると考える。

No.2 136ヶ月前

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