トヨトミ のコメント

安倍首相は、今年4月23日の国会にて、

「憲法の前文にこうあるわけでございます。『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』。自分たちの国民の安全、命を他国の人たちの善意に委ねていいか、このこと自体を疑問に思わない方がおかしいというのが私の考え方でございます。やはりこうした仕組みを基本的に変えていくことによって我々は真の独立の精神を取り戻すことにつながっていくと、こう信じております」

という発言を国会にて行なっていたが、その認識には疑問を感じた。
安倍首相は、平和というものを自分たちだけで実現できるものだと勘違しているのではないか。平和とは、常に他者が存在し、その他者との関係性の中にのみ生じる状態のはず。
よって、平和とは、原理的に常に他国の姿勢や互いの信頼関係に依存しているものだと考える。
日本が自主独立と言いながら武力を増強すればするほど、自らが進んで平和を放棄していることになるのではないか。

あと自民党の憲法改正案に「正義」という言葉が入っているのが気になった。
正義を声高に主張する者は、同時に自らが「悪」の存在でもあるのだという事実を忘れるべきではないと思う。

No.13 138ヶ月前

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