田中宇さんは14日「トランプ返り咲きで世界が変わる、という演出」と16日「欧州を政権転覆するトランプ陣営」で英国の二枚舌でユダヤ教とムスリムを永久に対立する歴史をトランプが終わりしている過程とみて、私は解釈しています。
世界を一極支配はしまい。

停戦の流れを方向付けたのは、トランプの再登場というかトランプチームの“圧力“というカンジなのだろう。実際イスラエル紙Haaretzによると「トランプ大統領の中東特使、ネタニヤフ首相に繰り返し拒否していたガザ計画の受け入れを強要」とある。

https://archive.md/2025.01.13-215015/https://www.haaretz.com/israel-news/2025-01-13/ty-article/.premium/trumps-mideast-envoy-forced-netanyahu-to-accept-a-gaza-plan-he-repeatedly-rejected/00000194-615c-d4d0-a1f4-fbfdce850000

ドナルド・トランプ次期米大統領の中東特使スティーブン・ウィトコフ氏(ウィトコフ氏は、トランプ氏に近いユダヤ人の不動産投資家兼デベロッパーだ。彼は、外交官としての役割を担うような経歴を持っていない。「ウィトコフ氏は外交官ではない。外交官のように話さないし、外交マナーや外交儀礼にも興味がない」と匿名を条件に語ったイスラエルの上級外交官は言う。「彼は、迅速に合意に達したいと望み、異常に攻撃的に突き進むビジネスマンだ」)がイスラエルに、過去半年にわたってネタニヤフが繰り返し拒否してきた計画を受け入れるよう強いた、という。

ネタニヤフは素直に、トランプの言うことを聞くことで、一応トランプに花をを持たせた。しかし、それは演出に過ぎない、という見方がある。田中宇氏の見解、「トランプは、イスラエルに好き放題やらせてくれる。だからイスラエルは見返りにガザ停戦などを演出し「トランプが返り咲いて世界が良くなった」という物語を表出している。実際は「停戦」しない。」(『トランプ返り咲きで世界が変わる、という演出』 2025年1月14日)

https://tanakanews.com/250114trump.htm

現在進行中の状況は、イランを軸にした抵抗枢軸が押さえ込まれて、ガザ地区は壊滅状態で西岸地区はイスラエルの入植が強化されている状態だ。流れはパレスチナ人の民族浄化、大イスラエル建設に向いている。二国家解決の事実上の破綻とも言えるのだろう。その一方で、イランやアラブ諸国は経済成長を優先し、イスラムの大義は後回しにされて、パレスチナ人を犠牲にした地域の安定に舵を切ったようにしか見えない。

トランプは今後もイスラエルの庇護者であろうし。

しかし、本当にハマスは壊滅したのか？ヒズボラ、フーシ派も抵抗を止めるのか？シリアはイスラエルの傀儡国家として安定するのか？短期的な流れは見えたが、中長期的にはどうなのだろうか？

当然、疑念のムキもある。

https://sputnikglobe.com/20250116/top-4-reasons-why-israel-hamas-ceasefire-is-very-fragile-1121440700.html

停戦は勿論歓迎するべきことだが、イスラエルによるパレスチナ人の民族浄化が本当に終わるのだろうか？

北朝鮮のように平和に日本で生活している日本人を拉致して自国に連れてくることが非人道的であるように、先制攻撃をかけてイスラエルの混乱に乗じて平和に暮らしているイスラエル人を人質として連れ去るなどがまかり通ってはならない。
今回も全員イスラエルに戻さない。悪質なハマスとしか言いようがない。
現在もハマス主導権の源泉である人質が３３名解放され、死亡者34名を差し引いても２７名ぐらい拘束されていることになる。
人質が全員返されなければ、停戦合意などとは程遠い。日本のマスコミは狂っているとしか言えない。
今日のニュースによると、韓国の与野党支持率が逆転したようで喜ばしい。韓国の人たちは北朝鮮に対してやはり正常な意識を確保しておられるようだ。与党支持率３９％、野党支持率３６％。

>>2
深い洞察力ですね。私も世界の未来は大局には楽観主義ですが、短時間ではまだまだ何がと
考えています。

私は物理学者である澤山晋太郎氏のツイッターを毎日覗いてます。彼の世界情勢に取り組む視座は私のものに似ていて頼もしく思うからです。

ガザの今回の停戦はイスラエルの敗北だと捉えるべきだと彼は言います。更に彼曰く。THE　TIMES　OF　ISRAELも今回の停戦をイスラエルの最初の敗北だという見出しの記事を掲げています。その背景としてBRICSとグローバル・サウスが米国とイスラエルのプロパガンダに敢然と戦い跳ねのけて、反イスラエルの姿勢を堅持したからだというのです。それを言い換えれば、米国の通貨が強いか、中露と他グローバルサウスの物が強いか、どちらを高く評価するかの選択で、物を取ったということだと言っているのです。

ウクライナについては、昨年習近平がモスクワを訪問した時、ロシア勝利がBRICS,グローバルサウスの世界では周知の事実になったのですが、西側ではゼレンスキーが頑張っていると宣伝され戦争が続いているという認識です。西側の言論空間はただの休戦でイスラエルがいつでも戦うと認識してますが、BRICSではもう終わったのです。つまり、米国とイスラエルが敗北していると彼は言うのです。

私も澤山氏と同じ見解です。

>>3
北朝鮮、ハマスは嫌いなんですね。でも、好き嫌いではどうにもなりませんよ。