大事なことはやはり停戦を求める声、イスラエルに対する抵抗や抗議が世界中に拡がっていることだろう。学生の抗議行動もそうした世界的なうねりの一環とするなら、意義深いものであった。 国連総会でのネタニヤフ演説に対する各国大使の拒絶は、グローバルサウスら世界世論多数派のイスラエルに対する厳しい目線を印象付けた。 https://news.antiwar.com/2024/09/27/netanyahu-israel-is-fighting-a-war-on-seven-fronts/ https://x.com/ianbremmer/status/1839713436177183176?t=dYzMmGzpOpm_6UWWCFjs8w&s=09 アラブ湾岸諸国もイスラエルによるイラン石油施設攻撃抑止という点で一致しているようだ。 https://nournews.ir/en/news/193519/Saudi,-UAE,-Qatar-seal-airspace-to-Israel-for-anti-Iran-move https://www.reuters.com/world/middle-east/stop-israel-bombing-irans-oil-sites-gulf-states-urge-us-2024-10-10/ Moon of Alabamaは10月12日に、「ヒズボラとイランがイスラエルにさらなる圧力をかける」と書いた。ヒズボラは復活した、と。 https://x.com/alihashem_tv/status/1845037909524492795?t=6bsHsMX_uSHGaiIUPyUzWA&s=09 アメリカ帝国はシオニズムイスラエルを支援する最大のスポンサーだが、イラン石油施設攻撃をイスラエルが行えば、石油価格高騰から物価高を誘引しかねないので、大事な選挙期間中にそのようなイスラエルの暴走を許すわけにはいかないだろう。 アメリカ帝国を引きずり込みながら、シオニズム国家を完成させたいイスラエルに対して、世界の包囲網はジワジワ狭まっているように見える。 かつて左翼学生は、「帝国主義本国人の責任」という概念から、帝国主義国家の打倒、プロレタリア革命を夢見ていた。アメリカ帝国の中で、親パレスチナの運動をキャンパス内で行った学生達は、やはり「帝国主義本国人の責任」を自覚することから、アメリカ帝国主義による間接的なパレスチナ人大虐殺に加担することを拒否するために決起したのだろう。 学生らしい正義感、真理の使徒たるべき学生に忠実な行動であった。学生運動で解決することは、ほぼ無いのかもしれないが、大事なことは何が正しいのか、まずは自分の頭で考えることであり、そのことを通じて他者と連帯し、多数派を形成することだ。 世界の多数派は、親パレスチナ学生とともにある。それが、学生の「正しさ」を担保している。
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孫崎享チャンネル
(ID:119568177)
大事なことはやはり停戦を求める声、イスラエルに対する抵抗や抗議が世界中に拡がっていることだろう。学生の抗議行動もそうした世界的なうねりの一環とするなら、意義深いものであった。
国連総会でのネタニヤフ演説に対する各国大使の拒絶は、グローバルサウスら世界世論多数派のイスラエルに対する厳しい目線を印象付けた。
https://news.antiwar.com/2024/09/27/netanyahu-israel-is-fighting-a-war-on-seven-fronts/
https://x.com/ianbremmer/status/1839713436177183176?t=dYzMmGzpOpm_6UWWCFjs8w&s=09
アラブ湾岸諸国もイスラエルによるイラン石油施設攻撃抑止という点で一致しているようだ。
https://nournews.ir/en/news/193519/Saudi,-UAE,-Qatar-seal-airspace-to-Israel-for-anti-Iran-move
https://www.reuters.com/world/middle-east/stop-israel-bombing-irans-oil-sites-gulf-states-urge-us-2024-10-10/
Moon of Alabamaは10月12日に、「ヒズボラとイランがイスラエルにさらなる圧力をかける」と書いた。ヒズボラは復活した、と。
https://x.com/alihashem_tv/status/1845037909524492795?t=6bsHsMX_uSHGaiIUPyUzWA&s=09
アメリカ帝国はシオニズムイスラエルを支援する最大のスポンサーだが、イラン石油施設攻撃をイスラエルが行えば、石油価格高騰から物価高を誘引しかねないので、大事な選挙期間中にそのようなイスラエルの暴走を許すわけにはいかないだろう。
アメリカ帝国を引きずり込みながら、シオニズム国家を完成させたいイスラエルに対して、世界の包囲網はジワジワ狭まっているように見える。
かつて左翼学生は、「帝国主義本国人の責任」という概念から、帝国主義国家の打倒、プロレタリア革命を夢見ていた。アメリカ帝国の中で、親パレスチナの運動をキャンパス内で行った学生達は、やはり「帝国主義本国人の責任」を自覚することから、アメリカ帝国主義による間接的なパレスチナ人大虐殺に加担することを拒否するために決起したのだろう。
学生らしい正義感、真理の使徒たるべき学生に忠実な行動であった。学生運動で解決することは、ほぼ無いのかもしれないが、大事なことは何が正しいのか、まずは自分の頭で考えることであり、そのことを通じて他者と連帯し、多数派を形成することだ。
世界の多数派は、親パレスチナ学生とともにある。それが、学生の「正しさ」を担保している。