製鉄はどこの国でも国の基幹産業である。 半世紀をかけて築いた中國「宝山製鉄」との関係は山崎豊子の「大地の子」でも有名である。 問題は中国における市場性が大きく減っていくことから発生している。 問題1 中国政府支援によってEV自動車業界において中国企業が台頭し、日系企業が撤退を始めている。 問題2 米中対立の激化で商売環境が大きく変化している。 今後国内の市場は増加する状況にない。外国に活路を求めるしかない。 インドに高炉を建設する計画は進むが、並行して開拓しようとしている米USスチールとの交渉は、米国にとっても国家の基幹産業であり簡単に日本企業の買収を看過することはありえない。 どこの国も同じように自国の企業優先であり、中国は特にその傾向が強い。わかっていながら企業経営者が中国に依存し続けた弊害が大きく出てきたといえる。中国に対する異常な期待感が生み出したものでしょう。 中國が悪いわけでなく、日鉄経営者の経営に対する怠慢といえる。この間、日本政府は日鉄からどのような報告を受けていたのであろうか。多分中国に遠慮して聞き流していたのではないか。今からでも遅くはない。中国進出企業は「日鉄」を事例として、今後の見通しを厳しく精査すべきでしょう。
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孫崎享チャンネル
(ID:18367902)
製鉄はどこの国でも国の基幹産業である。
半世紀をかけて築いた中國「宝山製鉄」との関係は山崎豊子の「大地の子」でも有名である。
問題は中国における市場性が大きく減っていくことから発生している。
問題1 中国政府支援によってEV自動車業界において中国企業が台頭し、日系企業が撤退を始めている。
問題2 米中対立の激化で商売環境が大きく変化している。
今後国内の市場は増加する状況にない。外国に活路を求めるしかない。
インドに高炉を建設する計画は進むが、並行して開拓しようとしている米USスチールとの交渉は、米国にとっても国家の基幹産業であり簡単に日本企業の買収を看過することはありえない。
どこの国も同じように自国の企業優先であり、中国は特にその傾向が強い。わかっていながら企業経営者が中国に依存し続けた弊害が大きく出てきたといえる。中国に対する異常な期待感が生み出したものでしょう。
中國が悪いわけでなく、日鉄経営者の経営に対する怠慢といえる。この間、日本政府は日鉄からどのような報告を受けていたのであろうか。多分中国に遠慮して聞き流していたのではないか。今からでも遅くはない。中国進出企業は「日鉄」を事例として、今後の見通しを厳しく精査すべきでしょう。