MAGAというくらいだから、今、アメリカ帝国は理想と現実のギャップに苛まれているのだろう。 だが、日本にいると、アメリカ帝国は世界の「お手本」みたいに崇められ、アメリカンドリームの理想郷みたいな見方も根強いような気がする。 我々はアメリカ帝国の実像を知らされておらず、また崇拝が先に立って、実像を知ろうともしない、そんなカンジではなかろうか? その点で、ネットやYouTubeでは、真偽はともかく、様々な情報が飛び交っている。そこで、アメリカ社会の歪みについて、犯罪、治安、警察行政、都市の観点から、検索して記事などを拾ってみた。 「都市における無法状態が続く」、最近の記事だ。 https://www.city-journal.org/article/the-urban-violent-crime-spike-is-real --------この記事からの引用------ 都市部での暴力の急増は、多くの地域でテント村、路上の麻薬中毒者、マリファナの悪臭、組織的な万引きが蔓延する中で起きており、大都市が文明的な規範を放棄しているという印象が積み重なっている。今日の都市は「割れた窓」の警備とは正反対のことをしており、より軽犯罪を無視し、全般的な無秩序感を招き、より深刻な無法行為を事実上奨励している。この現実はアメリカ人の空想の産物ではない。 --------引用ここまで------ 「「悪循環」辞職者増加で警察採用難の内幕 警察の新しい調査によると、退職者や辞職者が増加している」こちらは、1年ちょっと前の記事。 --------この記事からの引用------ 警察の専門家によると、全国の警察署は退職、辞職、採用数の減少という「悪循環」に直面しており、警察が守る地域社会では人員不足の警察署と、おそらくは資格不足の警官が残されているという。 警察幹部研究フォーラムが4月1日に発表した、182の法執行機関を対象とした調査によると、警察署は2020年の減少に比べて警察官の採用数を増やしている一方で、2022年には2019年と比較して辞職者数が47%、退職者数が19%増加している。 「事態は悪化の一途をたどる悪循環だ」とジョン・ジェイ大学の教授で元警察官のピーター・モスコス氏は語った。 --------引用ここまで------ https://abcnews.go.com/US/police-departments-face-vicious-cycle-challenges-retaining-recruiting/story?id=98363458 こんな記事もある。「2023年に殉職する警察官は減少したが、銃撃された警察官の数は「恐ろしい数」に上る」 https://fop.net/2024/01/line-of-duty-deaths-2023-usa-today/ 次に都市問題。アメリカ帝国の危険な都市トップテン。かつての自動車の街、デトロイトの名が興味深い。 --------この記事からの引用------ 2位. ミシガン州デトロイト 誰もいない通りにある廃墟の建物。米国デトロイトのダウンタウン、フランクリン通りの廃墟。写真:アイマン・ヘイカル/ゲッティイメージズ デトロイトはかつて自動車生産、歴史的建築、モータウンレコードで有名な、活気ある工業都市だった。しかし、1970年代から1980年代にかけて米国の自動車メーカーが輸入車との競争に負け始めると、自動車産業は低迷し、デトロイトが最も大きな打撃を受けた。 1950年から2015年の間に、この都市の人口は63パーセントという驚異的な減少を遂げた。大量解雇と貧困の増加の結果、2019年までに暴力犯罪の発生率は10万人あたり2056.67件に達した。 --------引用ここまで------ https://www.sciencefocus.com/planet-earth/most-dangerous-cities-in-the-us 次は、人口減少の廃れゆく日本も他人事ではないが「2100年までに米国の数千の都市が事実上のゴーストタウンになる可能性」という記事で、「米国の都市における人口減少に関するこれらの予測結果は、産業の衰退、出生率の低下、気候変動の影響など、さまざまな要因によって形作られている」とのことだ。 https://www.scientificamerican.com/article/thousands-of-u-s-cities-could-become-virtual-ghost-towns-by-2100/ ともかく、日本人としては、アメリカ帝国を理想視して、猿真似ばかりするのは卒業したいものだ。
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MAGAというくらいだから、今、アメリカ帝国は理想と現実のギャップに苛まれているのだろう。
だが、日本にいると、アメリカ帝国は世界の「お手本」みたいに崇められ、アメリカンドリームの理想郷みたいな見方も根強いような気がする。
我々はアメリカ帝国の実像を知らされておらず、また崇拝が先に立って、実像を知ろうともしない、そんなカンジではなかろうか?
その点で、ネットやYouTubeでは、真偽はともかく、様々な情報が飛び交っている。そこで、アメリカ社会の歪みについて、犯罪、治安、警察行政、都市の観点から、検索して記事などを拾ってみた。
「都市における無法状態が続く」、最近の記事だ。
https://www.city-journal.org/article/the-urban-violent-crime-spike-is-real
--------この記事からの引用------
都市部での暴力の急増は、多くの地域でテント村、路上の麻薬中毒者、マリファナの悪臭、組織的な万引きが蔓延する中で起きており、大都市が文明的な規範を放棄しているという印象が積み重なっている。今日の都市は「割れた窓」の警備とは正反対のことをしており、より軽犯罪を無視し、全般的な無秩序感を招き、より深刻な無法行為を事実上奨励している。この現実はアメリカ人の空想の産物ではない。
--------引用ここまで------
「「悪循環」辞職者増加で警察採用難の内幕 警察の新しい調査によると、退職者や辞職者が増加している」こちらは、1年ちょっと前の記事。
--------この記事からの引用------
警察の専門家によると、全国の警察署は退職、辞職、採用数の減少という「悪循環」に直面しており、警察が守る地域社会では人員不足の警察署と、おそらくは資格不足の警官が残されているという。
警察幹部研究フォーラムが4月1日に発表した、182の法執行機関を対象とした調査によると、警察署は2020年の減少に比べて警察官の採用数を増やしている一方で、2022年には2019年と比較して辞職者数が47%、退職者数が19%増加している。
「事態は悪化の一途をたどる悪循環だ」とジョン・ジェイ大学の教授で元警察官のピーター・モスコス氏は語った。
--------引用ここまで------
https://abcnews.go.com/US/police-departments-face-vicious-cycle-challenges-retaining-recruiting/story?id=98363458
こんな記事もある。「2023年に殉職する警察官は減少したが、銃撃された警察官の数は「恐ろしい数」に上る」
https://fop.net/2024/01/line-of-duty-deaths-2023-usa-today/
次に都市問題。アメリカ帝国の危険な都市トップテン。かつての自動車の街、デトロイトの名が興味深い。
--------この記事からの引用------
2位. ミシガン州デトロイト
誰もいない通りにある廃墟の建物。米国デトロイトのダウンタウン、フランクリン通りの廃墟。写真:アイマン・ヘイカル/ゲッティイメージズ
デトロイトはかつて自動車生産、歴史的建築、モータウンレコードで有名な、活気ある工業都市だった。しかし、1970年代から1980年代にかけて米国の自動車メーカーが輸入車との競争に負け始めると、自動車産業は低迷し、デトロイトが最も大きな打撃を受けた。
1950年から2015年の間に、この都市の人口は63パーセントという驚異的な減少を遂げた。大量解雇と貧困の増加の結果、2019年までに暴力犯罪の発生率は10万人あたり2056.67件に達した。
--------引用ここまで------
https://www.sciencefocus.com/planet-earth/most-dangerous-cities-in-the-us
次は、人口減少の廃れゆく日本も他人事ではないが「2100年までに米国の数千の都市が事実上のゴーストタウンになる可能性」という記事で、「米国の都市における人口減少に関するこれらの予測結果は、産業の衰退、出生率の低下、気候変動の影響など、さまざまな要因によって形作られている」とのことだ。
https://www.scientificamerican.com/article/thousands-of-u-s-cities-could-become-virtual-ghost-towns-by-2100/
ともかく、日本人としては、アメリカ帝国を理想視して、猿真似ばかりするのは卒業したいものだ。