私は都民ではないが、都政は注目を集める自治体であるから、所謂保守系政治家から、選択の結果として、比較的「革新系」野党政治家に首長が変わることは好ましいと考えている。 保守対革新はもはや古いとは思うが、野党が弱すぎるとか、野党に魅力がない、とか様々なもっともらしい意見があるのは知っているが、先ずは、有権者がキチンと対立軸を持つことが大事だと、私は常々考えている。 本来、政党や政治家を選択するには、有権者の思想信条が明確である必要がある。国政課題ではあるが、小池氏が安保体制容認とか、改憲論者であることはよく知られている。 こうした問題は、首都東京の政治行政という観点から、有権者が選択する上でのポイントとして念頭に置くべきものと考えている。 思い起こせば、石原都政により、尖閣諸島買い取りの動きは中国との関係を悪化させる原因となった。極右政治家のスタンドプレーが国家間関係を棄損した悪しき事例であった。都民の石原支持が、結果的に日中関係を悪化させ、国益を損ねた責任をとれ!と私は石原を支持した都民を糾弾したいくらいである。 小池都知事も、関東大震災での朝鮮人虐殺に関して追悼文を出さないなど、偏狭な姿勢により歴史修正主義との批判を浴びた。 https://www.chunichi.co.jp/article/146330 都政は国際政治とも繋がっている。だから、偏狭な歴史修正主義的世界観を内面化した「保守オヤジ」みたいな政治家は、都知事にはふさわしくないのではないか?「部外者」ではあるが、私はそう考えている。 旧態依然たるアメリカ帝国への隷属は日本の行き詰まりを加速するだけだ。アメリカ帝国の猿真似でなく、アメリカ帝国を反面教師にするくらいの独立自尊の精神があらゆる分野で、日本には必要だ。都政も例外ではない。 また、新型コロナ禍において、自粛や新型コロナワクチン接種の先頭に立っていた小池氏の姿勢に関しても、私は批判的に見ていた。 蓮舫氏については、これまで聞き及んだ彼女の言動に関して全面的に賛同するものではないが、立民の中では、発信力があり、リベラル系だと思うから、「保守オヤジ」の発想の延長にある都政を、良い意味で変革してくれるのではないか?と期待がある。そうした流れが他の自治体に波及する相乗効果も期待したい。 中央も地方も、日本の政治の根本的問題の一つは、自民党的保守の親米隷属路線である。変革のためには、先ずは、「保守オヤジ」には退場いただくことが必要だ。その流れを加速させるためにも、蓮舫氏が都知事になることは意義があるだろう。 腐敗堕落した自公の馴れあい、緊張感欠如の政治を刷新するために、有権者は責任ある選択をするべきだ。蓮舫氏は、そのたの有効な選択肢を示してくれると期待している。
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(ID:119568177)
私は都民ではないが、都政は注目を集める自治体であるから、所謂保守系政治家から、選択の結果として、比較的「革新系」野党政治家に首長が変わることは好ましいと考えている。
保守対革新はもはや古いとは思うが、野党が弱すぎるとか、野党に魅力がない、とか様々なもっともらしい意見があるのは知っているが、先ずは、有権者がキチンと対立軸を持つことが大事だと、私は常々考えている。
本来、政党や政治家を選択するには、有権者の思想信条が明確である必要がある。国政課題ではあるが、小池氏が安保体制容認とか、改憲論者であることはよく知られている。
こうした問題は、首都東京の政治行政という観点から、有権者が選択する上でのポイントとして念頭に置くべきものと考えている。
思い起こせば、石原都政により、尖閣諸島買い取りの動きは中国との関係を悪化させる原因となった。極右政治家のスタンドプレーが国家間関係を棄損した悪しき事例であった。都民の石原支持が、結果的に日中関係を悪化させ、国益を損ねた責任をとれ!と私は石原を支持した都民を糾弾したいくらいである。
小池都知事も、関東大震災での朝鮮人虐殺に関して追悼文を出さないなど、偏狭な姿勢により歴史修正主義との批判を浴びた。
https://www.chunichi.co.jp/article/146330
都政は国際政治とも繋がっている。だから、偏狭な歴史修正主義的世界観を内面化した「保守オヤジ」みたいな政治家は、都知事にはふさわしくないのではないか?「部外者」ではあるが、私はそう考えている。
旧態依然たるアメリカ帝国への隷属は日本の行き詰まりを加速するだけだ。アメリカ帝国の猿真似でなく、アメリカ帝国を反面教師にするくらいの独立自尊の精神があらゆる分野で、日本には必要だ。都政も例外ではない。
また、新型コロナ禍において、自粛や新型コロナワクチン接種の先頭に立っていた小池氏の姿勢に関しても、私は批判的に見ていた。
蓮舫氏については、これまで聞き及んだ彼女の言動に関して全面的に賛同するものではないが、立民の中では、発信力があり、リベラル系だと思うから、「保守オヤジ」の発想の延長にある都政を、良い意味で変革してくれるのではないか?と期待がある。そうした流れが他の自治体に波及する相乗効果も期待したい。
中央も地方も、日本の政治の根本的問題の一つは、自民党的保守の親米隷属路線である。変革のためには、先ずは、「保守オヤジ」には退場いただくことが必要だ。その流れを加速させるためにも、蓮舫氏が都知事になることは意義があるだろう。
腐敗堕落した自公の馴れあい、緊張感欠如の政治を刷新するために、有権者は責任ある選択をするべきだ。蓮舫氏は、そのたの有効な選択肢を示してくれると期待している。