>米国、共和党支持者対民主党支持者、人種、年齢、教育水準各層で対立拡大。 アメリカ帝国では分断がひどくなっている、という報告は、数年前から日本でも散見された。多くはトランプ現象の文脈だったという印象だ。また、アメリカの貧富の差、1%の大金持ちが、残り99%を支配し、搾取する国、アメリカ。こういうイメージは、組合の活動家だった私の現役時代、アメリカ帝国を毛嫌いする論拠であった。 しかし、アメリカ帝国の傀儡たる、この日本に住んでいると、どうしても自由民主主義の国、素晴らしきかなアメリカンドリームの国という刷り込みは強い。 子育て世代はディズニーランドやUSJを目指す。かつて、私もその一人であったことは告白しておく。私は海外に行ったことはないが、ハワイ・グァムは、同僚たちの普通の家族旅行コースであった。アメリカ帝国には夢があり、楽園がある、そんなイメージを多くの日本人が共有しているのではないか? とはいえ、日本人にとって、人によっては、一方でアメリカ帝国の暗部も垣間見える、そんなカンジだろう。私はアメリカ帝国への根深い不信を内面化した少数派日本人の一人であった。 しかし、ここにきて、アメリカ帝国内部から、夢の自由民主主義を打ち破る、崩壊や内戦を扱ったディストピア映画が立て続けに製作されているのは、はたして作為的エンターテイメント的ブームなのか、それともやはりそれなりの社会背景があるのか?そして、日本人は実は真実を知らないのではないか? 以前紹介した『終わらない週末』であり、最近アメリカ帝国で公開された『シビル・ウォー』が、その問いのヒントになるかもしれない。 https://www.npr.org/2024/04/19/1198911283/civil-war-film-real-life-us-far-right-militia-jan-6-possible 内戦は歴史的にはよくある出来事だろう。アメリカ帝国や日本も、内戦の歴史を有する。だから、どこの国でも起こっても、おかしくはないのではないか? その上で、その予兆は何か?それが注目点だと考えている。 内戦を既存秩序の崩壊の結果とみるなら、都市崩壊も予兆の一つに数えられないか? そこで、次の記事は非常に興味深い。 https://www.zerohedge.com/political/which-major-city-will-completely-collapse-first-los-angeles-chicago-or-new-york-city 「どの主要都市が最初に完全に崩壊しますか?ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク市?」2024 年 4 月 23 日の記事だ。 えーっ、みたいなショッキングな記事だと思う。 「2024 年、事実上すべての米国の主要都市には特定の共通点があります。 まず、主要都市のダウンタウンを訪れると、いたるところでゴミや人間の排泄物、落書きを目にすることになるでしょう。」 いや、「人間の排泄物」って?街中に、人間の野○ソですか? ともかく、以下引用。 ----------引用ここから---------- 私たちの政治家のほとんどは、あらゆる汚物を一掃するために何かをすることにあまり関心がないようなので、国中でネズミの数が絶対に爆発的に増えていることは驚くべきことではありません。一部の大都市では、ネズミの総数は数百万匹に達します。その一方で、横行する窃盗、制御不能な暴力、際限のない移民、略奪的なギャング、そして我が国史上最悪の麻薬危機が組み合わさって、これまで誰も見たことのない社会崩壊の「完璧な嵐」を引き起こしています。前に。何百万人もの法を遵守する国民と無数の企業がアメリカの大都市から避難しており、中核都市部の不動産価値は 完全に暴落しています。 私たちはまさに本格的な社会「崩壊」の初期段階にあり、状況は日を追うごとに悪化し続けています。 ----------引用ここまで---------- この記事の中には、「ジョン・ウィリアムズは最近カメラを持って ロサンゼルスのダウンタウンを歩き、目撃したものを「地獄」と表現しました…」として、YouTube動画も添付されている。 記事と合わせて、御覧になることをお薦めする。 アメリカ帝国危うし?その傀儡日本の運命や、如何に?!
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(ID:119568177)
>米国、共和党支持者対民主党支持者、人種、年齢、教育水準各層で対立拡大。
アメリカ帝国では分断がひどくなっている、という報告は、数年前から日本でも散見された。多くはトランプ現象の文脈だったという印象だ。また、アメリカの貧富の差、1%の大金持ちが、残り99%を支配し、搾取する国、アメリカ。こういうイメージは、組合の活動家だった私の現役時代、アメリカ帝国を毛嫌いする論拠であった。
しかし、アメリカ帝国の傀儡たる、この日本に住んでいると、どうしても自由民主主義の国、素晴らしきかなアメリカンドリームの国という刷り込みは強い。
子育て世代はディズニーランドやUSJを目指す。かつて、私もその一人であったことは告白しておく。私は海外に行ったことはないが、ハワイ・グァムは、同僚たちの普通の家族旅行コースであった。アメリカ帝国には夢があり、楽園がある、そんなイメージを多くの日本人が共有しているのではないか?
とはいえ、日本人にとって、人によっては、一方でアメリカ帝国の暗部も垣間見える、そんなカンジだろう。私はアメリカ帝国への根深い不信を内面化した少数派日本人の一人であった。
しかし、ここにきて、アメリカ帝国内部から、夢の自由民主主義を打ち破る、崩壊や内戦を扱ったディストピア映画が立て続けに製作されているのは、はたして作為的エンターテイメント的ブームなのか、それともやはりそれなりの社会背景があるのか?そして、日本人は実は真実を知らないのではないか?
以前紹介した『終わらない週末』であり、最近アメリカ帝国で公開された『シビル・ウォー』が、その問いのヒントになるかもしれない。
https://www.npr.org/2024/04/19/1198911283/civil-war-film-real-life-us-far-right-militia-jan-6-possible
内戦は歴史的にはよくある出来事だろう。アメリカ帝国や日本も、内戦の歴史を有する。だから、どこの国でも起こっても、おかしくはないのではないか?
その上で、その予兆は何か?それが注目点だと考えている。
内戦を既存秩序の崩壊の結果とみるなら、都市崩壊も予兆の一つに数えられないか?
そこで、次の記事は非常に興味深い。
https://www.zerohedge.com/political/which-major-city-will-completely-collapse-first-los-angeles-chicago-or-new-york-city
「どの主要都市が最初に完全に崩壊しますか?ロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク市?」2024 年 4 月 23 日の記事だ。
えーっ、みたいなショッキングな記事だと思う。
「2024 年、事実上すべての米国の主要都市には特定の共通点があります。 まず、主要都市のダウンタウンを訪れると、いたるところでゴミや人間の排泄物、落書きを目にすることになるでしょう。」
いや、「人間の排泄物」って?街中に、人間の野○ソですか?
ともかく、以下引用。
----------引用ここから----------
私たちの政治家のほとんどは、あらゆる汚物を一掃するために何かをすることにあまり関心がないようなので、国中でネズミの数が絶対に爆発的に増えていることは驚くべきことではありません。一部の大都市では、ネズミの総数は数百万匹に達します。その一方で、横行する窃盗、制御不能な暴力、際限のない移民、略奪的なギャング、そして我が国史上最悪の麻薬危機が組み合わさって、これまで誰も見たことのない社会崩壊の「完璧な嵐」を引き起こしています。前に。何百万人もの法を遵守する国民と無数の企業がアメリカの大都市から避難しており、中核都市部の不動産価値は 完全に暴落しています。 私たちはまさに本格的な社会「崩壊」の初期段階にあり、状況は日を追うごとに悪化し続けています。
----------引用ここまで----------
この記事の中には、「ジョン・ウィリアムズは最近カメラを持って ロサンゼルスのダウンタウンを歩き、目撃したものを「地獄」と表現しました…」として、YouTube動画も添付されている。
記事と合わせて、御覧になることをお薦めする。
アメリカ帝国危うし?その傀儡日本の運命や、如何に?!