ある意味で、日本はウクライナに似ているな、と思う。 膠着状態、前に進めない、という点で。 https://www.foreignaffairs.com/ukraine/how-russia-stopped-ukraines-momentum https://www.newyorker.com/magazine/2024/02/05/ukraines-democracy-in-darkness 否、正確にいうなら、負けているし、間違い続けてきたのに、自覚もない、或いはその事実を認められない、という点で。 ウクライナは戒厳令下だから、民主主義でもなんでもない。総動員体制だから、民意などないに等しい。戦争前から、そもそも汚職腐敗の国柄、政権はアメリカ帝国の傀儡。こんな国を民主主義を守れ!とか言いながら、武器支援し、応援するのはマンガとしか言いようがない。 よく考えずにウクライナによるレジスタンスという物語に飛びついたB層(サヨク含む)は、さながら八紘一宇の聖戦を信じた草の根の愚かなファシストと同じだ。まさに凡庸な悪。 一方、日本は今やGDPも世界4位転落か?みたいに言われてるし、自動車産業、半導体産業、家電、航空産業、IT、コンピュータ等ほとんどの花形産業分野の世界水準から脱落したように見えている。 そこに、格差社会と物価高。理由は、グローバリズムという名のアメリカ帝国の尻馬にのり、傀儡属国を続けてきたからだ、と私は考えているのだが、しかし、日本社会にどっぷり浸かって生きていると十年一日のような錯覚を覚えなくもない。変わらない日常。前にも進むわけでもなく。まさに「膠着状態」。 そして、円安で日本の国富は目減りを続けて、どんどんスカスカになっているのに、株価さえ上がればゼッコウチョーみたいな錯覚。しかし、外国人投資家が買い支えて株価が上がることに喜ぶのは危険だろう。外国人投資家は日本企業を育てるのではなく、短期的利益が欲しいだけだろうから。しかも、金融資本主義では、株価は上がろうが下がろうが、利益を得られるギャンブルに過ぎない。そんなものだけを経済のモノサシにつかうこと自体、時代錯誤。十年一日のごとき思考停止ではないか? 卑近な例で恐縮だが、昨夜カミさんと食後にスナック菓子を食べていた。スーパーの特売、いつも100円以下で買ってストックしている。しかし、改めて昨夜感じた。明らかに内容量が減っている。値段(価値)は変わらないように見えて、中身はスカスカに減っている。 まるで日本国のようだな、と。軽いスナック菓子の中身が日本そのものに見えてきた。 そして、日本の政治。十年一日のごとき腐敗堕落。裏金、政治資金規正法違反。取り締まりはとかげのしっぽ切りのみ。十年一日どころか、何十年も同じだ。そして喉元すぎれば、また同じことの繰り返し。 もっとも、日本は前に進まぬ膠着状態というより、中身スカスカのスナック菓子のような実質的後退、退廃敗北を続けているというのが、真実だろう。 そんな日本だが、まだまだ自公政権は続くのだろう。どんなにバカにされても、有権者は自民党について行くのだ。 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA267EH0W4A120C2000000/ 有権者がB層ばかりだから、政治は浄化されない。日本政治の問題の本質は民度だ。
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ある意味で、日本はウクライナに似ているな、と思う。
膠着状態、前に進めない、という点で。
https://www.foreignaffairs.com/ukraine/how-russia-stopped-ukraines-momentum
https://www.newyorker.com/magazine/2024/02/05/ukraines-democracy-in-darkness
否、正確にいうなら、負けているし、間違い続けてきたのに、自覚もない、或いはその事実を認められない、という点で。
ウクライナは戒厳令下だから、民主主義でもなんでもない。総動員体制だから、民意などないに等しい。戦争前から、そもそも汚職腐敗の国柄、政権はアメリカ帝国の傀儡。こんな国を民主主義を守れ!とか言いながら、武器支援し、応援するのはマンガとしか言いようがない。
よく考えずにウクライナによるレジスタンスという物語に飛びついたB層(サヨク含む)は、さながら八紘一宇の聖戦を信じた草の根の愚かなファシストと同じだ。まさに凡庸な悪。
一方、日本は今やGDPも世界4位転落か?みたいに言われてるし、自動車産業、半導体産業、家電、航空産業、IT、コンピュータ等ほとんどの花形産業分野の世界水準から脱落したように見えている。
そこに、格差社会と物価高。理由は、グローバリズムという名のアメリカ帝国の尻馬にのり、傀儡属国を続けてきたからだ、と私は考えているのだが、しかし、日本社会にどっぷり浸かって生きていると十年一日のような錯覚を覚えなくもない。変わらない日常。前にも進むわけでもなく。まさに「膠着状態」。
そして、円安で日本の国富は目減りを続けて、どんどんスカスカになっているのに、株価さえ上がればゼッコウチョーみたいな錯覚。しかし、外国人投資家が買い支えて株価が上がることに喜ぶのは危険だろう。外国人投資家は日本企業を育てるのではなく、短期的利益が欲しいだけだろうから。しかも、金融資本主義では、株価は上がろうが下がろうが、利益を得られるギャンブルに過ぎない。そんなものだけを経済のモノサシにつかうこと自体、時代錯誤。十年一日のごとき思考停止ではないか?
卑近な例で恐縮だが、昨夜カミさんと食後にスナック菓子を食べていた。スーパーの特売、いつも100円以下で買ってストックしている。しかし、改めて昨夜感じた。明らかに内容量が減っている。値段(価値)は変わらないように見えて、中身はスカスカに減っている。
まるで日本国のようだな、と。軽いスナック菓子の中身が日本そのものに見えてきた。
そして、日本の政治。十年一日のごとき腐敗堕落。裏金、政治資金規正法違反。取り締まりはとかげのしっぽ切りのみ。十年一日どころか、何十年も同じだ。そして喉元すぎれば、また同じことの繰り返し。
もっとも、日本は前に進まぬ膠着状態というより、中身スカスカのスナック菓子のような実質的後退、退廃敗北を続けているというのが、真実だろう。
そんな日本だが、まだまだ自公政権は続くのだろう。どんなにバカにされても、有権者は自民党について行くのだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA267EH0W4A120C2000000/
有権者がB層ばかりだから、政治は浄化されない。日本政治の問題の本質は民度だ。