中庸左派 のコメント

 イスラム圏のパレスチナ人に対する連帯は燎原の火の如く広範に広がっているということだろう。

 イラクはアラブの大義を踏まえてアメリカ帝国の駐留軍を追い出す意向を示している。

https://www.middleeasteye.net/news/iraq-prepares-end-us-coalition-after-drone-strike-kills-commander

「米国は、国際軍によって敗北する前に2014年に両国の広い地域を占領したイスラム国(IS)の復活を阻止する取り組みを支援するため、イラクに2,500人の軍隊を、シリア に900人の軍隊を派遣している。」

 これに対して、「我々は、国際連合の存在の正当性がなくなった後、その存在を終わらせるという我々の確固たる立場を強調する」とイラク首相スーダーニ氏は述べたということだ。

 イスラエルやアメリカ帝国は停戦するどころか、ヒズボラ(レバノン)、イラン、イラク、イエメンに戦域を拡大しながら、ガザ地区での民族浄化を続けている。世界中が呆れつつ、義憤を禁じ得ない思いだろう。

 最近では、開戦当初こそイスラエルやアメリカ帝国に同調していたインドも距離を取り始めた。Indian Punchlineはインドの動向をこう書いた。

https://www.indianpunchline.com/india-gets-a-rude-awakening-in-west-asia/

「イエメンのフーシ派を懲らしめるという米国の無謀な考えに干渉しないというインドの決断は賢明な一歩である」

 また、著者はSharmine Narwaniという人のツイートを引用している。

「結論としては、春までにグローバル・サウス全体がアブドゥル・マリク・アル・フーシのTシャツを着ることになると思います。」

 個人的には停戦を求めつつも、イスラム圏の大義に連帯するグローバルサウスの隊列がアメリカ帝国らを包囲圧倒する夢想とで、複雑な思いで状況を見ている。

No.10 4ヶ月前

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